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フリーアナウンサーと写真家の顔を持つ、石井江奈さんへの【Q&A】

石井江奈

6月3日(月)から8月3日(土)まで、ワインワークス南青山にて石井江奈「La Vie d’une femme」を開催します。

フリーアナウンサーと写真家の顔を持つ石井江奈さんに、本展覧会タイトルからご自身の人生や写真を手掛けるようになったキッカケ、そして来場者様へのメッセージを伺いました。テキストから彼女の熱意を汲み取ってみてください

Q:本展覧会タイトル「La Vie d’une femme」にはどのような想いが込められているのでしょうか?

A:La Vie d’une femme」 は、フランス語で「女の人生」という意味です。

フランスの小説家・モーパッサンの「女の一生」は、展示タイトルのヒントにもなった作品なのですが、まさに普遍的な女性の葛藤を表しています。私たちの生きるこの世界は、美しい光と色で溢れてるけれど、その美しさの影には毒が息を潜めて存在しているのもまた現実です。

恋愛・結婚・出産・子育て。時代が移り変わってもそれこそが「女の幸せ」のように語られていますが、人と人とが出会い、重なり合いながら人生を歩んでいく中、一見美しく見える世界の裏側には、時に醜い欲望や感情がうごめいていて、それにハッと気付いた時に絶望すら感じることもあります。

でも、それこそが人生。本当に大切なものは目には見えないし、人生の選択に正解はないのです。

作品に映る光と影から、人生の一瞬一瞬に想いを馳せ、ご自身の人生とは?本当の幸せとは?考えるきっかけになりましたら嬉しいです。

Q:「女の一生」…江奈さんはフリーアナウンサーと写真家の顔をお持ちですよね。写真家として歩まれた経緯を教えてください。

A:私は実は昔からアナウンサーを目指して一直線というわけではなくて、中高はテニスに夢中、大学では法学部なのにパリにアートの勉強に行くという・・・今思えば、その時その時情熱を燃やせるものに真正面から向き合ってきました。様々な偶然が重なってアナウンサーになってからは、自身のコミュニケーションスキルを磨きながら、たくさんの素敵な方に出会えるアナウンサーというお仕事に、気づけば夢中になっていました。

結婚・出産を機に一度レギュラー番組を全て降りることになった時も、「これが今私のやるべきことだ」と全く後悔はなかったんです。子育てに専念していた期間に写真の魅力に取り憑かれて、もともと好きだったアート魂に火がつきまして、子供が小学校に行っている時間に夢中で写真を撮っていました。そんな私がまさかニューヨークで写真家デビューするとは!10年のブランクを経てアナウンサーに復帰するとは!!

でも今思うのは、こうした奇跡も、人生の折々で出会えた皆さまのおかげ、全てが繋がっているな、ということです。写真を通じて日々五感を研ぎ澄ましてきたことは、間違いなく今のアナウンサーとしての表現に影響を与えている。どんな状況下でも出来ることって絶対あって。これって決めたものに真っ直ぐに突き進み、続けてきたことが今に繋がっている、そんな風に思います。

Q:写真といっても、現在では一眼レンズなどで手軽に撮影できたりもしますが、江奈さんは敢えてプラチナプリントという技法を用いていますよね。それはどうしてなのでしょうか?

A:誰もが簡単に写真を撮れる時代に、写真を作品として残す意味とはなんだろう。そう考えた時に強く思ったのが、「記憶に刻みつけたい大切なイメージを、美しい状態で永遠に残したい」ということでした。

そんな時、旅先のNYC メトロポリタン美術館で、プラチナプリントに出会いました。

プラチナプリントは、1873年にイギリスで生まれた技法で、白と黒の間に無限にあるグレーの美しさが際立つ「光の芸術」です。 そのプリントは、500年以上の保存が可能と言われ、また、薬液の調合から現像までがすべて手作業で行われるため、この世の中に一つとして同じものが存在しません。プラチナを薬品として使うわけですから、コストもかかるし、一つ一つ手作業のため時間もかかる。けれど、そのような工程を経るからこそ、作り手の愛が込められた、世界に一つしかないアートを生み出すことが出来るのではないかと考えました。

私はつい最近まで、「この世に永遠に続くものはない」そう思っていました。でも今は・・・「真実の愛は永遠に続く」って信じている自分がいます。私自身も様々な経験を重ね、変わってきました。

人間は変化するものです。その変化の中で、それぞれが悩み苦しみもがきながら、一筋の光を探し今を生きているのだと思います。その今を写真で、言葉で残すことこそが私の使命なのかな、と。プラチナプリントの優美なグレーが、皆様の心の深いところを刺激することができますように。そう心から願いながら、日々活動しています。

Q:今回、江奈さんが代表を務めるClassy Academyのレッスン生でもある Eri さんと Ayumi さんが、自身を花に例えた写真も展示をしますね。Classy Academyとはどのような想いを持ち、どのような活動を行なっているのでしょうか?

A:私の考えるClassyな女性とは、個性を生かした品のある美しさがあって、凛と自分自身の足で立っている女性のことです。世の中の全ての女性がClassyな生き方を!との願いを込め、Classy Academyでは、写真と言葉を使って個性を磨き、美しく自立した女性を育成するべく、マンツーマンでレッスンを行っています。単に写真を綺麗に撮るとか、滑舌よく話す、ということではなく、内面からの本質的な変化を促すべく、その方の隠れた魅力を引き出し、目標に合わせた様々な課題を投げかけ指導しています。

成長を実感するには「想いを形にする」ことが大切との考えから、レッスン生には節目に作品を制作してもらっています。自分の美しいと思うものを形にすることは、自分を知ることにも繋がるのです。

今回、レッスン生の代表として作品を出品してもらうEriさんは、昨年表参道で行ったClassy Photo Salonの展覧会で、アマチュアながら作品を売ることに成功しました。こうした成功体験の積み重ねこそが、自信になり、自分の人生を切り拓く勇気に繋がると思っています。Ayumiさんは実はAcademy開校前からの生徒なんですね。二人を目標に掲げる生徒が出てきたことも大変嬉しく思っています。

EriさんもAyumiさんも30代の会社員。3年にわたって彼女たちを見てきましたが、仕事、恋愛、結婚、出産という女性の一大イベントに悩みながらも「自分の好き」を明確にしてきたことで大きな変化・成長を遂げました。二人には、今の自分を花に例えて作品を作ってもらいました。それぞれの写真からもまた、「女の人生」を感じていただけると思います。

(Eriさん・Ayumiさんの声はこちらから→http://enaclassyee.com/ena-art-cource

Q:それでは、最後に来場者様へのメッセージをお願い致します。

A:今回、日本において3度目の個展を、ワインワークス南青山さんでさせていただく運びとなりました。

お話をいただいてすぐに実はテーマが閃いたんです。ワインを片手に語り合うなら「女性」ほど謎めいていて興味深いものはないのではないかと!なので、タイトルはズバリ「La Vie d’une femme」(女の人生)。フランス映画をイメージし、ある女性の人生を日記を覗き見るような感覚で、展示できたらいいな、という思いで制作しました。

人生には「奇跡の光」が差し込む瞬間があります。

それは多分、必死に探している時には見つからないもの。見つけた!って喜んだ瞬間、その手からするりとこぼれ落ちてしまうような儚いものかもしれません。けれど、その光を探そうともがいていること自体に大きな意味がある。私はそんな風に思うのです。

本展覧会では、5年前にNYのコンペティションで入選した「Miraculous Layers」を日本で初公開します。改めてプリントしてみたら・・・なんと!ネガにはない一筋の光が出現しました。予期せぬことが起きるのもまた人生。そんな奇跡の光の重なりこそ、女性の人生そのものなのではないでしょうか。

作家プロフィール:石井 江奈 Ena Ishii  フリーアナウンサー / 写真家石井江奈

立教大学4年時にキャスターとしてデビュー。在学中、パリに留学。
卒業後、テレビ朝日系列・青森朝日放送へアナウンサーとして入社「スーパーJチャンネル」の初代キャスターに。その後フリーアナウンサーとして、プロ野球ニュース キャスター・ジャスト リポーターなどを務める。
2014年より写真家としての活動を開始し、国内外で個展を開く。
2017年1月  個性・美・自立を兼ね備えた女性を育成する Classy Academy 開校。現在、NHK文化センター青山教室「声を磨いて人生を変える」話し方講座 講師も務めている。

Webサイト:http://enaclassyee.com/

展示歴
2014.8月   東京 Bright Photo Salonにてグループ展を開催。「affectionate world」シリーズを発表。
2015.9月   「芦屋写真展2015」に二点のプラチナプリントが入選。兵庫県立美術館で展示される。
2015.11月  ニューヨークのコンペティションでプラチナプリントが入選。Soho Photo Galleryにて「Miraculous Layers」を展示。
2016.8月 日本で初めてとなる個展「Precious One」を、横浜MARINE&WALK にて開催。
2017.8月 銀座 ギャラリーART FOR THOUGHTにて、個展「Texture~かさなる気配~」開催。
2018.3月 表参道 ギャラリーニイクにて、主宰するClassy Photo Salon 第一期生修了展開催。同時にサイアノ作品発表。

石井江奈「La Vie d’une femme」

会期:6月3日(月)〜8月3日(土)
会場:ワンワークス 南青山
営業時間:月曜日〜土曜日 16:00-23:30(※土曜日は、不定期営業)
定休日:日・祝定休
TEL:03-6721-1400
HP:https://wineworks.jp/

卯月りん

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日本酒の広報 自分が心から好きなものを、届けるべき人に届けたい。そんな思いから、日本酒の広報をはじめる。前職での広報の経験を活かして、酒蔵の支援やブランディ...

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