高山村をワインの一大産地にしたい。信州たかやまワイナリーの挑戦

ワインと聞くと洋食に合わせて飲むお酒、もしくは少しハードルが高いようなイメージがありませんか?

私もこれまでは、そのようなイメージがありました。しかし今回、長野県の北部の高山村にある、信州たかやまワイナリーさんのお話を聞いて

  • ワインは日本食にも合う
  • 日常に取り入れやすいもの

であるということを知ったので、ご紹介します。

ワイン用ブドウの栽培実績が豊富な高山村

たかやまワイナリーさんがある高山村は、長野県の北東部に位置しています。

年間平均気温は11.8℃、標高約350~2200mの地域。ブドウ畑は標高400〜850mの間に点在しているとのことです。年間降水量が少なく、水はけのよい土壌条件なども特徴です。1996年から2015年まででブドウ栽培面積は、なんと12倍まで増加したとのこと。

ワイン用ブドウの栽培実績が、豊富な地域なんだそうです。

そもそもワインとは、新鮮なブドウの果汁をその地域の伝統的、慣習的手法によって発酵させて造られた、アルコールを含む飲みもののことをいいます。

信州たかやまワイナリーさんの3つの商品構成

1620円(税込)からの親しみやすい価格帯なのが「ファミリーリザーブシリーズ」です。全体生産量の30%程度の製造量があるとのこと。

日々の楽しみになるようなワインをイメージしたデザイン。

少しランクを上げたのが「バラエタルシリーズ」。ブドウの品種ごとに商品化して、畑ごとに醸造した複数のキュベをアッサンブラージュ(ブレンド)して味わいのバランスをとっています。

最高級なのが「プレミアムシリーズ」。ブドウの樹が成熟して初めて製品化できるもので、良年にしか製造されません。

 

 

 

 

 

 

高山の満天の星たちの夜と夜明けの狭間の白んだ空をグラデーションで表現。

今回はまだまだ気になるたかやまワイナリーさんのことや、食事とのペアリングについてなど、醸造責任者である鷹野永一さんにお話をお伺いしました。

ーーたかやまワイナリーさんは、どのようなワイナリーなのかを教えてください。

鷹野さん(以下、敬称略):私たちは、20年間ワイン用のブドウを栽培していました。でも地域にはワイナリーがなく、ワインを造ったことのある人もいませんでした。
そこで、ブドウ栽培者13名が出資して設立されたのが信州たかやまワイナリーです。2016年のことでした。

スタッフは、今年の5月に新入社員が入って全部で3人になったところです。

ーーワイン造りには人手がいるイメージだったので、なんだか思っていたよりも少ない印象です。
生産量でいうと、年間どのくらいのワインを造られているのでしょうか?

鷹野今は2万本くらいですが、将来的には7万本くらいを生産できるワイナリーになりたいと考えています。
ワイナリーでは、将来ワイナリーを運営したいけれど、ワインの醸造技術がない人に技術を教える研修も行っています。収穫時期には研修生も現場で汗を流しています。

また、ワイン造りに関わりたいという近所の方が、ボランティアとして手伝ってくださることも。
地域全体で、高山村をワインの一大産地にしていこうという思いがあります。

ーー地域全体で思いを一つに頑張っていらっしゃるんですね、とても素敵です!
鷹野さんが、ワイン造りで大切にしていらっしゃることはなんでしょうか?

鷹野:造り手として、自分たちの五感を研ぎ澄ますことを大切にしていますね。
日本の食文化で培された味覚をもって全ての製造工程の判断をしていますので、日本の食事に合わないわけがないんです。
なので、日本食のマッチングも日々考えています。

ーーワインはイタリアンなどのイメージがあるので、ちょっと意外です。
どんな日本食に合うのでしょうか?

鷹野:日本食でも、カレーだったり懐石料理だったり、たくさんの種類がありますよね。でも、それらの日本食は日本人の好みに合わせて繊細であること、バランスが取れていることが共通していると思います。
ワインも、日本食と同じなんです。私たちが造るワインは、そんな日本食とバランスが取れるものになっていると思います

ーーふだん、ワインを飲まない方でも挑戦しやすいオススメのワインはありますか?

鷹野:『Nacho』はフレッシュで爽やかな酸味があり、クセも少ないのでオススメです。
特に、ロゼワインは食事に合わせやすいと思います。ロゼはピンクでかわいらしい印象があると思いますが、実はとっても骨太のワイン。男性にも積極的に飲んでもらいたいです。ワイン文化が成熟した都市であるパリやロンドンでも日常的に飲まれています。

ーーたかやまワイナリーさんのワインも、特別なシーンにというよりは、普段の食事に合わせて気軽に飲めるワインということでしょうか?

鷹野:そうですね、毎日飲むのは難しいかもしれませんが、1週間に1回や1ヶ月に1回飲んでもらえたら嬉しいですね。

ワインは主役にもなりえるけれど、できれば何かに添えていただきたいですね。
おいしい食事と寄り添うような飲みものなのかなと思っています。

ーー今後、鷹野さんが取り組んでいきたいことやチャレンジしたいと思うことがありましたら、教えてください。

鷹野:ワイン産地になるのには、200年の歳月はかかると言われています。
高山村でブドウ栽培が始まって今年でようやく20年目ですが、これからもブドウと向き合い、ワイン造りを続けていくことが目標です

ーーワイン好きの方や、これからワインをいろいろ試してみたいという方に向けてメッセージをお願いします。

鷹野ワインは、決して難しいものではありません。もっと気軽に、日常的に楽しんでもらえたら嬉しいですね

どんな気持ちで造っているのかといった造り手の思いも含めて、日々楽しんでもらえたらいいなと思っています。

 

ーーーこれまで、私はあまりワインを飲んだことがなく、日常的に飲むイメージを持っていませんでした。しかし、今回鷹野さんのお話を聞いて、実際にワインをいただいて、もっとカジュアルに日常に取り入れて楽しむものなんだと気づくことができた気がします。

日本食にも合うとは、本当に驚きでした。

これからは食事との組み合わせを楽しみつつ、日常的にワインを楽しんでいけたらいいなと思います。鷹野さん、本日はありがとうございました!

イベントでいただいたお酒と料理を記載した記事は、こちら

 

信州たかやまワイナリー
住所:長野県上高井郡高山村髙井字裏原7926
電話番号:026-214-8726
Web:http://www.shinshu-takayama.wine/

企画:ワインワークス南青山、酒小町
場所提供:ワインワークス南青山
聞き手:伊藤美咲、卯月りん
テキスト:伊藤美咲
撮影:彦坂公喜

伊藤美咲

2,647 views

ライター&ブロガーの広め人 ”広げ人”が出したアイデアを、”畳み人”が実行に落とし込む。そのできたものを拡散する”広め人”。わかりやすい、はやい、丁寧がモッ...

プロフィール

関連する記事一覧