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5ヶ国語を操り、世界で活躍!日本酒も詳しい若きワインソムリエふじさきともしさん

お酒を仕事にしている人“お酒びと”にお話を聞く、酒小町のインタビュー企画としてお話を伺ったのは、ワインの楽しみ方と楽しませ方を伝えるワインソムリエとして活躍する、ふじさきともしさんです。

高校卒業と同時に海外生活をスタートし、通算6年間で4カ国に滞在した経験があり、なんと英語やフランス語、韓国語など5ヶ国語を操るマルチリンガルでもあります。

今回はそんなふじさきさんに、お酒を仕事にするきっかけや、海外生活についてのお話を伺いました。

お酒の世界への入り口は、香港へのワーキングホリデー

 

ー酒小町の卯月、伊藤です。よろしくお願いします。まずは、ふじさきさんがお酒を仕事にしたきっかけを教えてください。

ふじさきさん(以下、敬称略):二十歳のときに、ワーキングホリデーで香港に行ったんです。そこでイタリアンレストランと日本酒バーで働いて、ワインと日本酒について学んだことがお酒を仕事にするきっかけになりましたね。

ーワインソムリエであり、さらに日本酒バーで働いていたこともあって、日本酒にも詳しいのですね。ソムリエでありながら日本酒にも造詣が深いふじさきさんの謎が溶けました。もともとお酒に興味があったのでしょうか?

ふじさき:それまで飲食店で働いたこともお酒の知識もありませんでしたが、いろいろな仕事を体験した中で、飲食店で働くことがとても楽しいと思ったんです。そのうちに、お酒を扱った仕事の楽しさや、お酒が世界中の人に愛されていることを感じることができました。

そうしていろんなワインを飲むうちに、イタリアワインやフランスワインにハマっていきました。

ーたしかに、お酒は知れば知るほど、ハマっていくものですよね。香港でのワーキングホリデーのあとは、どうされたのですか?

ふじさき:香港でのワーキングホリデーのあとは、マカオで就職したんです。お酒に全然関係のない業種だったのですが、その時に改めてお酒に関わる仕事がしたいと気付いたんです。

そのときに香港で仕事として関わってきたワインと日本酒を勉強しようと思いました。最初どちらのお酒を軸にするか悩んだときに、今後海外で活動していきたいことを考えると、日本酒は日本語だけで学べますが、ワインはそうはいかないなと。ワインと言えばフランスが有名ですので、英語はもちろん、フランス語も必要です。なら難しい方を選ぼうと思って(笑)。

一ええええ!あえて、難しい方を選択するとは…。

ふじさき:そうですね(笑)。日本酒は、「日本で学んで英語で海外に発信できる」と道筋が見えていましたが、海外で日本酒を語るときにはワインを知らないと伝えられないんです。日本酒を飲んだことのない海外の方に日本酒を伝えるには、まず身近なワインに例えなくてはいけないんですね。

それもあってまずはワインを学ぼう、そして勉強するのならワインの本場であるフランス語を取得しなきゃいけないなと思って、 2年前にフランスへ留学に行きました。このときに初めて、自分の人生のテーマは「お酒」と「語学」だと決めたんです。

人生のテーマになった「お酒」と「語学」を学ぶためにフランスへ。ラーメン屋で起こった奇跡の出会い

一お酒も語学も両方学ぶ、しかもあえて難しい方に挑戦するという姿がただただかっこいいです。ヨーロッパへの留学を決断されたときは、不安はなかったですか?

ふじさき:不安がなかったわけではないけれど、それよりも圧倒的に好奇心が勝っていましたね。 余りにも勢いで決断してしまったので、フランスに行くときは、「ボンジュール」と「メルシー」の挨拶程度しか知らなかったです(笑)。

一まさかの挨拶程度とは!その2つならフランス語に知見のない私でもぎりぎり知っています(笑)。言語は事前に勉強していたわけではなく、全て現地で学ばれたということですね。

ふじさき:はい、全部現地で学びました。日本で勉強する時間がもったいなかったですし。今でこそ、こういう勉強法でやれば覚えやすいだろうなというのはありますけど、当時はとにかく現地で実際に話すことで語学を習得しました。僕は人とのコミュニケーションが好きなので、机に向かうよりも人との会話から学んだほうが早かったですね。

ー座学より実際に話して学ぶ…。たしかにそのほうが会話する相手もいますし、もっと話したい、理解したいという気持ちで勉強できそうです。フランスでは、どのような生活をされていたのでしょうか?

ふじさき:ワイン学校に通いながら仕事も探していたのですが、すぐにアルバイトで働けそうばお店がラーメン屋しかなかったので、そこでまず働きはじめました。アルバイト中に、そのラーメン屋に来店してくださった二人組の男性が偶然にもワインの仕事をしている人で。「フランスにレストランを持ってるから、そこで働かない?」と声をかけていただきました。次の日すぐそのレストランに行って、働き始めたのが今の会社です。

ーふじさきさんの前職がラーメン屋だったことも驚きですが、その繋がりでいまの職場に出会えたとは!そのラーメン屋さんで働いていなかったらと思うと、まさに奇跡の出会いですね。

ふじさき:そうですね。今勤めている会社は日本に本店があるのですが、パリやニューヨークの海外にも拠点を持つことを考えています。フランス語も英語もできることを活かして、海外の営業や情報収集もやることになりました。

個人の活動では拠点を海外にして、現地を回りながらコミュニティを作ったり、フレキシブルなソムリエになることを目指しています。ワインや日本酒はもちろん、ビールやウイスキーなど他のお酒も一通り勉強しています。日本酒は特に海外が、需要が伸びているんですよ。

ワインを選ぶときは味よりもストーリーを大切に。より身近に感じるワインを

 

ー世界を股にかけてお酒の仕事をされているなんて、素敵ですね。日本酒の需要が伸びているとは、嬉しいです。ふじさきさんがワインソムリエとして提案するときに、気をつけていることはなんでしょうか?

ふじさき:基本的には、価格ですね。レストランなら、料理との組み合わせを気をつけています。価格はレストランのコースの場合、70%〜100%の価格のワインにするとバランスが取れます。

あとは個人的に『パーソナルワイン診断』と呼んでいるのですが、一人一人に合わせたワインの提案も行っています。

会ったときの話し方や性格で、SNSで関わったことのある人はSNSでのキャラやイメージに合わせたワインを選んでいます。

ー自分のイメージに合ったワインを選んでもらえるなんて、嬉しいです。どのようにワインを選ぶのでしょうか?

ふじさき:必ず聞くのは、値段と赤ワインがいいか白ワインがいいか、お酒を飲みなれているかです。実はワインの味より、イメージやストーリーでワインを選んでいます。

例えば人の印象とワインの印象から共通点を探したり、ワイナリーとの歴史をかぶせるときもあります。

ー確かにワインと自分の共通点だったり、ストーリーを感じられた方がよりそのワインに興味を持ちますよね。

 

ー最後に、酒小町の読者に伝えたいことやメッセージをお願いします。

ふじさき:「ワインは知識が必要だと思われがちですが、実は必要ないんです。」そう言われてもやっぱり飲む人が少ないのが現状ですね。なので、まずは身近に感じて、好きになるきっかけを作れるように発信しています。例えばイベントなど、お酒とは違うベクトルから入って、それからお酒を楽しんでもらえればうれしいですね。

花を愛でるように、絵画を楽しむように、音楽に惹かれるように。

お酒という嗜好品も日常に彩りを与えるものだと感じてもらえるよう、発信していきたいでと思っています。

ーふじさきさん、本日はありがとうございました。

お酒が大好きなことが伝わってきたことはもちろん、お酒と語学の勉強のために努力を惜しまない姿がとても魅力的でした。世界を股にかけお酒の魅力を発信していくふじさきさんに、今後も注目です。

ふじさきともしさんプロフィール

1994年2月12日生まれ、水瓶座、O型、鹿児島県出身。
ワインソムリエ。「ワインの価値観をアップデート」をモットーに、若い年代に向けたワインの楽しみ方を『経験として伝える』活動を行なっている。
日本のお酒を発信者として世界中に届けるのが目標。風邪の日以外は基本的に酒を飲んでいる。

ふじさきともし 🍷ワインソムリエ(@Poly_Somme)|Twitter
プロフィール

企画:酒小町
場所提供:ワインワークス南青山
聞き手:伊藤美咲、卯月りん
テキスト:伊藤美咲
撮影:中嶋桃子
編集:金子摩耶

 

伊藤美咲

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