絶対行くべき『金陵の郷』!香川県琴平町でワーケーションしてきました。
2024年2月よりはじまった、全国各地の酒蔵を巡るイベント『旅する酒小町』。
愛知・鳥取に続いて、今回は香川県琴平町へ!
東京・大阪・京都・滋賀・愛媛・鳥取から集結した酒小町メンバーで、こんぴらさんの御神酒醸造元である『西野金陵株式会社 金陵の里』の見学をはじめ、琴平町の魅力をまるっと堪能してきました!
『Kotori Coworking Space&Hostel』を拠点に琴平散策へ
今回琴平町の滞在拠点としてお世話になったのは『コトリ コワーキング&ホステル琴平』。こんぴらさんの麓に位置し、アクセスが非常に良く、徒歩で周辺観光を楽しめるホステルです。
「暮らすように滞在する」をコンセプトに、施設内には無料で使えるキッチンやリビング、ランドリー、こだわりのマットレスなどを完備。Wi-Fi環境も抜群で個室まであり、リモートワーカーたちが心地よく仕事を進められる環境が整っています。
今回1泊だったのが惜しくなるぐらい、中長期滞在に適した環境だと感じました。
また「地域のディープな滞在体験を味わってほしい」という思いから、地元の方々と交流できるコワーキングスペースもあり、まさに「暮らすように滞在する」を体験できるしかけがたくさん!
ちなみに『コトリ コワーキング&ホステル琴平』はコトバスの愛称で親しまれている『琴平バス株式会社』の楠木社長が運営しており、楠木社長のご厚意によって関西メンバーはなんと!コトバスで琴平入り!
さらに、楠木社長自らアテンドしてくださるとのことで、琴平散策へ向かいました。
琴平散策其の一 セルフうどん『いわのや』
コトリから商店街を抜けて歩くこと6分。
地元の方々から愛されるセルフうどん『いわのや』さんで腹ごしらえを。
香川と言えばやっぱりうどん!
単にうどんといっても意外とたくさんの種類があり、何を食べようか迷います。
こちらは楠木社長イチオシの『とり天ぶっかけ』。
揚げたてのとり天はしっかりと下味がついていて、素朴なお出汁の味わいと見事にマッチします。
麺は1本1本が長くてもっちもち!この麺の弾力は香川ならではです。
ナスやゲソの天ぷらや、味の染みたおでんもオススメ!
琴平散策其の二 日本茶スタンド『The Tea Room KOTOHIRA』
いわのやさんからコトリに戻る途中、何やら美味しそうなお茶屋さんが。
四国各県で生産された日本茶を取り扱っていて、ドリンクのほかにも日本茶を使ったスイーツやアイス、お茶ビールなど、さまざまな茶製品が楽しめるお店です。
店内にテーブルがあるので、その場で食べても良し、食べ歩きするも良し。
琴平散策の際にはぜひ寄っていただきたいお店のひとつです。
琴平散策其の三 まるでお酒のテーマパーク!?『金陵の郷』
江戸時代から“讃岐のこんぴら酒”と呼ばれ、海上交通の守り神・金刀比羅宮の御神酒として讃岐(香川県)だけでなく、全国から集まるこんぴらさん参りの方々に愛飲され続けている『金陵』。
そんな『金陵』の酒造道具や酒造りの様子、お酒の歴史や文化を学べる資料館があります。
なんと、私たちの拠点であるコトリから徒歩20秒の立地!
コトリに着いた瞬間から「日本酒」の文字を目にした我々は、見学できるのを今か今かとソワソワしておりました。
今回は金陵の郷の村長・高橋さんにご案内いただき、いざ潜入!
『金陵』を作っている西野金陵株式会社は、360年もの歴史がある会社。
もともとは藍商を営んでいましたが、7代目で酒造業を兼営を開始し、245年間、こんぴらさんの顔としてお酒を造り続けています。
資料館の中は日本酒の歴史が学べるパネルコーナーや、実際に酒造りで使っていた道具を人形とともに展示してあるので酒造りの一連の流れが分かりやすく、日本酒を知らない方でも十分に楽しめる空間です。
酒器の展示もあって、こちらは日本酒マニアたちが沸きました。
続いて「今回特別に……」と見せていただいたのが、金陵の郷の敷地内にあるミニラボ!
少量のお酒を造るときに実際に使用しているそうです。お酒造りに必要な道具が全てぎゅぎゅっとコンパクトにまとまったミニラボに一同感激でした。
ひと通り資料館を見学した後は、ショップでお買い物を楽しみます。
香川ならではの「オリーブ酵母」を使った日本酒やゆず酒が人気なのだとか。
その場で金陵の日本酒を楽しめるブースや、お猪口や前掛けが当たる『金陵ガチャ』もあり、思わず時間を忘れて楽しんだお酒のテーマパークでした。
琴平散策其の四 この方に会わずしてこんぴら詣るなかれ『五人百姓 池商店』
存分に日本酒パワーをチャージしたあと、楠木さんが案内してくださったのは、こんぴら表参道69段目にある『五人百姓 池商店』。約800年の歴史ある飴屋さんです。
五人百姓とは、金刀比羅宮の神様にお供してきた五軒の家筋のこと。
700年以上神事のお手伝いを続けていて、特別に境内の中での商売を許されています。金刀比羅宮の大門(おおもん)をくぐった先で白い唐傘を立てて飴を販売しているのが五人百姓。こんぴらさん参りの名物のひとつです。
昔は旅路が長く、遠方から来た人たちは「食」に関するモノをお土産として持って帰れなかったそう。
そこで、こんぴらさん参りのお福分けとして何か食べられるお土産は作れないかということでできたのが『加美代飴』です。今でも五人百姓が一枚一枚手作りし、付属の金の小槌で割ることでご利益をお裾分けすることができます。
約800年の歴史を背負っていらっしゃる池龍太郎さんにこんぴらさんの歴史や変遷、そして現代に受け継いでいくモノなどお話いただくことで、こんぴらさんへの思いや見方がガラッと変わり、一歩一歩大切に参ろうという気持ちに。池さんのお話を聞かずして金刀比羅宮へ登るのはもったいないので、是非登る前に石段69段目の池商店に寄って、池さんのお話を伺ってみてください!
琴平散策其の五 日本最古の芝居小屋 旧金毘羅大芝居『金丸座』
池商店から歩いて5分。現存する日本最古の芝居小屋、旧金毘羅大芝居『金丸座』へ。
国の重要文化財にも指定されているこちらの建物では、毎年4月に2週間ほど『四国こんぴら歌舞伎大芝居』が開催されています。
拝観料金(大人500円、中・高校生300円、小学生200円)を納めると、建物の中の見学もできます。
花道からステージの上を歩いたり、楽屋裏を覗けたりと滅多に体験できない経験をさせていただきました。
江戸時代そのままの芝居小屋のため、電気も機械も使わずに上演し、場面転換時に使う廻り舞台などはすべて人力により操作しているというから驚きです。
また、お客様の席への案内・プログラムの販売・掃除などを担当してくれる「お茶子さん」はボランティアにもかかわらず全国から参加されるそうで、地元のみならず「みんなでするまちづくり」を体現している琴平町の強さを感じました。
琴平散策其の六 みんなの手で完成を目指す琴平町のサクラダファミリア『HAKOBUNE』
金丸座からの帰り道、古びたビルの1階に素敵なカフェが。
残念ながら伺った日は定休日だったのですが、楠木社長が故障しているエスカレーターを2階に向けてずんずん上がっていくので、「えええええ!?」と思いながらついて行くと、なんと2階には広い広いフリースペースがありました。
こちらはビルを一棟丸ごとリノベーションし、1階にはカフェ、2階はイベントスペース、3階は作家さんのためのアトリエと展示会場、4階はホステルを運営。
特に作家さんが住むように滞在しながら創作活動に打ち込める環境が整っていて、地元のみなさんの「暮らすように滞在する琴平」実現への思いを改めて感じました。
ちなみにリノベーションは自分たちの手で一つひとつ取り組んでいて、以前全国に向けて協力してくれる人たちを募ったところ、60名を超える人たちがDIYのためにこの地に集まったというから驚きです。
琴平散策其の七 琴平町のマイクロブルワリー『吞象ブリューイング』
夜ご飯の会場は、琴平のオリジナルクラフトビールが楽しめる『吞象ブリューイング』。
お店の中に小さなビール工房があり、席からは醸造設備やドラフトタワーといった工房の様子を見ることができます。
お店で醸造している『ことひらケルシュ』や『ことひらペールエール』、四国産地のお茶を使用した『新宮茶エール』は呑象ブリューイングならではなので、琴平散策の際にはぜひお試しいただきたい1杯!テイクアウトも可能です。
楠木社長をはじめとする琴平町のキーマンが集まってくださり、ビールで乾杯した後は、西野金陵の酒井杜氏の解説付きで『金陵』を楽しませていただきました。
呑象だけでは語り足りず、みんなでコトリに帰ってからもフリースペースで過ごす揺らぎの時間。
初日にして琴平の町と人に魅了され、「何度でも帰ってきたくなる町・琴平」を体験した酒小町メンバーたちでした。
日本酒コミュニティ『酒小町』
20代から30代の「お酒の場と、交流が好き」な人たちが集まる日本酒コミュニティ『酒小町』。
「日本酒好きのあそび場」をコンセプトに、年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーが乾杯するだけでなく、自分たちであそびを企画したり、日本酒について学んだり……誰もがホッと一息ついて自分らしくたのしめるようなサードプレイスをつくっています。
『酒小町』は、毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集開始時にはLINEアカウントでお知らせをしているので、ぜひ登録して続報をお待ちください!
https://community.camp-fire.jp/projects/view/312511
今回紹介した商品や酒蔵店舗など
Kotori Coworking&Hostel 琴平
HP:https://www.kotori-japan.com/
IG:@kotori.kotohira
セルフうどん いわのや
琴平町観光協会紹介ページ:https://www.kotohirakankou.jp/gourmet/udon/entry-186.html
The Tea Room KOTOHIRA
HP:https://kotovegas.com/tea/
IG:@the_tea_room_kotohira
五人百姓 池商店
HP:https://www.ikesyouten.com/
IG:@ikesyouten
旧金毘羅大芝居『金丸座』
琴平町観光協会紹介ページ:https://www.kotohirakankou.jp/spot/entry-55.html
HAKOBUNE
HP:https://cabin-kotohira.com/
IG:@cabin_kotohira
呑象ブリューイング
HP:https://kotovegas.com/beer/
IG:@donzo_brewing
酒小町制作メンバー
執筆:都田亜衣莉( Instagram )
撮影:渡邉真菜(X / Instagram)
編集:福島 未貴(X / note)
企画:卯月 りん(X / Instagram / note)