日本酒好きの夢が実現!オリジナルどぶろく造りの軌跡!

こんにちは!酒小町メンバーの西嶋大悟です。
2026年3月~7月にかけて、酒小町でオリジナルのお酒を造りました!これまでお酒のコミュニティ運営を通じ、多くの酒蔵さんとお仕事を共にするなかでも、なかなかこれまで訪れなかったオリジナルのお酒造りの機会。
「いつかどこかでできるといいな……」
「造るとして、はたしてどんなお酒を?どこの蔵と?どんな形で?」
と思いを馳せながら過ごす日々。しかしそれは、それはひょんなことから話が進みました。
今回は、酒小町オリジナルどぶろくができるまでのストーリーをお伝えします!
SAKEICEさんとの共同事業への道

「オリジナルのお酒造り、一緒にやりませんか?」
そう声をかけてくださったのは、日本初の日本酒アイスクリーム専門店・SAKEICEの代表・成田さん。2026年3月に一緒にイベント対応に入ったときのことでした。
実はかつて、別の文脈で酒小町でのオリジナル酒の話が上がったことがありましたが、こちら側が不慣れなこともありどのように進めればいいかがわからず、計画が途中で頓挫してしまった経緯がありました。
その話をしたところ、元々SAKEICEでもオリジナルのお酒を造る計画があり、ちょうどそのタイミングが近づいているとのこと。
まさに渡りに船。こんな機会はまたとありません。
「一緒にやりましょう、ぜひやらせてください!」とこちらからお願いさせていただきました。かなり食い気味に伝えたのはここだけの秘密です。
⚫︎SAKEICEとは

SAKEICEとは、日本初の日本酒アイスクリーム専門店で、東京駅八重洲のYANMAR TOKYOには酒小町メンバーでアイスを食べに行った実店舗があるほか、オンラインショップもございます。
SAKEICEではこれまでもオリジナルのお酒・どぶろくを造っており、それをアイスにして販売しています。
SAKEICEさんから依頼し、実際に醸造を手掛けていただくのは浅草にある木花之醸造所さんです。

オリジナルどぶろくに向けて企画会議!酒小町らしさを込めた2つのコンセプト
しかしながら、ただただ漠然とお酒を造りたい、と口で言うだけでは何も進みません。
どんな形にしたいのか、何を持ってオリジナルとするのか、目指すべきゴールは何か……イメージを落とし込むコンセプトやレシピが必要です。
4月、その打ち合わせからスタートしました。
まず、造るお酒はどぶろくであることを確認。
そして、コミュニティの名前で造る以上、それ相応のオリジナリティが必要です。商品としての価値を出すか、お酒の味わいとして成立するかなども考慮しなければなりません。
これをふまえ、僕が提案したのは2つの軸です。
①「小町」とつく米を使うこと

コンセプトを考えるにあたって軸としたのは、コミュニティの名前である“酒小町”。
幸いにも、お米には“小町”という名前がつくものがあります。
今回、コミュニティ名と音が同じ『秋田酒こまち』が真っ先に思いつきましたが、こちらは流通が限定される酒米。酒小町としては特に酒米にこだわりたいわけではなく、どぶろくであれば飯米でも問題ありません。原料の確保のしやすさという意味でも、飯米の秋田こまちを使うことに決めました。
②ライチを使うこと

もう一つ、“小町”、という言葉には、「美人」という意味があります。
この言葉の語源となった小野小町は、クレオパトラ・楊貴妃と並んで世界三大美人の一人。
このうち、楊貴妃が食べていたといわれる果物がライチ。その特徴的な甘さや香りは、一度食べたことがあれば誰しもが覚えているものです。
調べたところ、ライチの成分的としても発酵を明らかに阻害するようなものではないことがわかりました。他のクラフトサケではライチの果汁を入れたものは存在しましたが、果肉・果汁を全て入れ込んだものは見当たらず、この機会に造ってみようと思えました。
以上の2点をSAKEICEさんにも伝えたところ、すぐに賛成いただき、この方針で進めることとなりました。
実は、この「“小町”のお米×ライチ」の組み合わせは、かつて頓挫したオリジナル酒の話が上がったときに、僕の中で考えたアイデアでした。ここで光を見ることになったことに感無量です。
ネーミング&ラベルデザインに関するアンケートを実施!
お酒造りは、醸造作業だけではありません。ご厚意により、お酒のネーミングをどうするかにも関わらせていただきました。
SAKEICEさんのチームからいくつかの候補をだしていただき、コミュニティ内でアンケートを実施。シンプルストレート、音遊び、擬人化、言葉の並び……さまざまな案に対してそれぞれのイメージを出し合いました。
その結果をフィードバックして、最終的に「ライチと、こまち」に決定しました。
そして、ネーミングだけでなく、ラベルのデザイン選定にも関わらせていただきました。
ライチを推すか、小町という言葉・擬人を推すか。
クラシカルにするか、ポップにするか。
リアルテイストにするか、イラスト調にするか。
それぞれの組み合わせからなる候補を元にこちらもアンケートを実施。


後の完成デザインのイラストラフ画
「もっとこういう感じに!」「この案のここと、あの案を組み合わせるのがいい!」など、こちらも活発な意見が交わされました。
お酒のネーミングの決定やデザインの考案というなかなかできない経験に、コミュニティメンバーからもたくさんのコメントが集まり、酒小町らしさが出た瞬間でもありました。
そしてできたデザインがこちらです!!




木花之醸造所で一緒にライチ剥き!
コンセプトやレシピを決めたミーティングからおよそ1ヶ月後の5月17日。
「どぶろくに入れるライチの下処理をやります!」とお声がかかります。
となると、ある程度人手が欲しいところ。コミュニティメンバーにも声をかけ、当日はSAKEICEさんから3名、酒小町メンバー4名の計7名で実施となりました。



到着し、目の前に現れたのはポリタンクまるまる一つにてんこ盛りになった冷凍のライチ。その量、およそ20キロ!!
「これ、全部やるの……?本当に終わるの……?」という不安が一同によぎります。
このライチについて、
- 包丁で切れ目を入れる
- 皮を剥き、中央にある種を取る
- 果肉をミキサーにかける
という作業をしていきます。
それぞれで役割分担をして効率化を図りながら、無心で取り組みます。室温で徐々に溶けていくとはいえ、冷凍なので作業中の手が冷たいこと冷たいこと!



ミキサーにかけることも、一度に大量にはできないので小分けにしてやっていきます。


初めこそわいわい話しながらでしたが、作業に集中して、無言の時間も少なからず…。無事にどぶろくになることを願いながら、トータル1時間半ほどで無事に作業終了!
総量は皮と種を取り除くとおよそ15キロほどとなり、使ったあきたこまちとほぼ同量となりました。


完成、そしてお披露目会!
「いよいよもうすぐ飲めるぞ」という期待と、「本当に出来上がるのか?」「どんな味になるのだろうか?」という心配が入り混じりながら完成を待ちます。
並行して、どぶろくの完成・販売開始にあわせ、コミュニティメンバーでもSAKEICEさんでの試飲・購入をする日取りを調整。いよいよお披露目になるということで、総勢15名を超える希望者が集まり、今回は稀に見る2週にわたっての2DAY開催に決定!
そして待つことおよそ1ヶ月。6月下旬に、ついに完成したとの連絡がありました!
特別に店頭でのお披露目をしてもらいつつ、参加メンバーで乾杯!




自分自身も、内心では実物を見るまではまだ実感が湧かないというのも事実。どぶろくを実際に手にとったときには込み上げるものがありました。

現場では製造過程での裏話が語られ、
- アルコール発酵が想定よりもゆっくりとなり、期間が延長
- ライチ剥きの作業の後、さらにライチを追加(!!)
- 発酵の終盤にライチを入れて3日くらい一緒に発酵
ということがあったそう。
特に、ライチの分量がさらに追加されたことが、この後触れる味わいでのみなさんのリアクションにつながっています。
飲んだメンバーからの声
飲んですぐに、「めっちゃライチ!!」と思わず想像以上のライチ感に驚きの声があがります。お披露目会で現地で楽しんだメンバーの他、その後に購入し飲んだメンバーからの感想も続々と集まり、
「ラベルの実物がとっても可愛い」
「どふろくの薄ピンクと、甘酒の薄い黄色のグラデーションも本当に綺麗」
「微炭酸で甘み控えめ、酸味も感じてよりライチの味を感じられた」
「少し暑くなった販売時期にちょうど良かった」
「爽やかな香りが夏に合う」
など、嬉しいコメントが寄せられました。
なかには「今まで飲んだどぶろくの中で一番美味しい」なんてありがたい言葉も!
【テイスティングコメント】
ボトルから注いだ途端に、ライチ感が前面に出た甘くさわやかな香りに包まれます。口に含むと果肉のジューシーでパンチの効いたテイストがダイレクトに感じられ、どぶろくとして残る米の粒感がまるでライチをそのままかじったときのよう!
後味にはアルコールとライチの薄皮に由来する苦味があり、全体のバランスを引き締めることに一役買っています。
味わいがはっきりしているため、食前酒として一口飲むのも、食後のデザート酒としてゆっくりと向き合うのも一興です。
(西嶋大悟)
また、特別に今回のどぶろくを使ったアイスも製造いただきました。
アイスの食感、冷たさとミルクと合わさることでどぶろくのときとはまた違う表情を見せてくれていました。

手掛けた一杯のお酒が教えてくれたこと
今回製造したのはどぶろく70本、甘酒30本。
それぞれ1本税込で3,500円となっています。
トータル3ヶ月にわたるオリジナルどぶろく造り、とても貴重な経験となりました。
一本・一杯のお酒が出来上がるまでの過程をリアルに体験したことで、これまでよりもお酒を飲むときのありがたみを感じます。
一緒に対応いただいたSAKEICEさん、製造いただいた木花之醸造所さん、本当にありがとうございました!
日本酒コミュニティ『酒小町』
20代から30代の「お酒の場と、交流が好き」な人たちが集まる日本酒コミュニティ『酒小町』。
「日本酒好きのあそび場」をコンセプトに、年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーが混ざって乾杯する憩いの場。飲み会以外にも、日本酒について学んだり、自分たちであそびを企画したり……誰もが自分らしく楽しめるようなサードプレイスをつくっています。
『酒小町』は、毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集開始時にはLINEアカウントでお知らせをしているので、ぜひ登録して続報をお待ちください!
今回紹介した商品や酒蔵店舗など
株式会社えだまめ(SAKEICE)
店舗住所:東京都中央区八重洲2-1-1 YANMAR TOKYO 1F
本社住所:東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー18階
Web:https://sakeice.jp/
ALL (W)RIGHT -sake place-木花之醸造所
住所:東京都台東区駒形2-5-5 B1
Web:https://konohanano-brewery.com/
酒小町制作メンバー
執筆:西嶋 大悟(note)
編集:渡眞利 駿太(X/note)
企画:西嶋 大悟(note)、卯月 りん(X/Instagram/note)











