福島県『末廣酒造』の会長をお招きして日本酒会を開催!10種類以上のお酒と初夏を感じる料理とのペアリングを楽しみました
福島県『末廣酒造』の7代目会長・新城猪之吉さんをお招きして、170年以上続く酒蔵の歴史や日本酒の特徴をお聞きしました。
会長だからこそ語れる、伝統を守り続ける酒造りや新たなチャレンジのお話をうかがいながら、日本酒の飲み比べを堪能。
初夏の食材をたっぷり使ったおつまみと冷酒、スイーツと熱燗のペアリングも満喫!
温度帯による味わいの違いを感じたり、アイスクリームに日本酒をかけたりいろいろな日本酒の楽しみ方にチャレンジしました。
今回は酒小町パートナー、ワタナベイナリさんと共同でイベントを開催。
イベントを楽しむメンバーの様子をお届けします。
10種類以上のお酒を飲み比べ!「会津」にこだわった酒造りをする『末廣酒造』
『末廣酒造』さんより、この会のために10種類以上ものお酒を用意していただきました。
まずは、シュワシュワと爽やかな微発泡酒『ぷちぷち』で乾杯!
口に含むと、炭酸が口の中で「ぷちぷち音を立てる」ことから、『ぷちぷち』とネーミングしたそうです。
お米本来の甘みと旨味をしっかり感じられて、ほどよい酸味とぴちぴちと弾ける炭酸ガスが上手く合わさり、甘酸っぱくフレッシュな味わい。乾杯にぴったりの1本です!
参加者ととても気さくに話してくださった猪之吉会長。蔵の歴史についてうかがいました。
末廣酒造は江戸末期、嘉永3年より続く蔵元。会津杜氏と社員中心の酒造りがおこなわれ、「会津の酒は、会津の米、会津の水、会津の人で造る」をモットーとした酒造りをしています。
正真正銘の地酒を造り続ける末廣酒造。
『嘉永蔵』では昔ながらの酒造りを続ける一方で、1996年に隣の会津美里町にて『博士蔵』を設立。
昔ながらの完全なる手造りと最新鋭テクノロジーの共存により、時代にあったお酒造りを目指しています。
伝統的な製法を守りつつ、新しい日本酒の飲み手にもアプローチ
猪之吉会長から、「末廣酒造は『山廃の元祖』である」というお話を聞かせていただきました。
明治末期に山廃造りを創始した嘉儀金一郎氏が、大正初期に試験醸造したのが末廣酒造の嘉永蔵。
その当時から伝承される末廣の嘉儀式山廃造りは、100余年以上の伝統がある山廃仕込みの本流といえます。
伝統的な製法で造られる『末廣 伝承 山廃純米』は、山廃ならではの乳酸系の力強いふくらみと旨味を感じ、酸味と甘味が入り混じるバランスのよい山廃純米酒です。
「このお酒は温めるともっと美味しいよ」と会長に教えていただいたので、お燗でも飲んでみました。
参考:知っているとツウかも?生酛・山廃、なんて意味?
新しいブランド、末廣『シンプル』シリーズ。『さっぱりすえひろ』『あまいすえひろ』『あまずっぱいすえひろ』の3種類があり、味や香りを見た目でイメージできる日本酒を目指しています。
日本酒初心者でも手に取りやすいデザインにこだわり、ラベルにわかりやすく味わいを書くことで『純米大吟醸』『本醸造』など難しいワードがわからなくても直感的に自分の好みの日本酒を選ぶことができます。
猪之吉会長のお話をうかがい、末廣酒造は伝統を守りつつ新しいことにも積極的にチャレンジしている酒蔵さんだと感じました。
初夏の食材を使ったおつまみとのペアリングを満喫!
お料理の担当はグッドイーターさん。この日のために季節の食材をたっぷり使ったおつまみを用意していただきました。
しっかり冷やした夏酒には『もぎりきゅうりと金山寺味噌』が相性ぴったり!
青っぽいきゅうりの香りとまろやかな味噌の組み合わせに、
夏酒の穏やかな香りと優しい甘みが相性抜群です。アルコール度数が低めのお酒なのでスッキリ爽やかにいただけました。
『あまずっぱいすえひろ』には『鶏ハムと九条ネギ実山椒ソース』の組み合わせが絶妙。
名前の通り甘酸っぱい味わいのお酒に、鶏ハムのあっさりした肉質と実山椒のスパイシーさが新鮮でこちらも爽やかな組み合わせでした。
会場で手際よく次々とおつまみを仕上げてくれたグッドイーターさん。
いろいろなタイプのお酒があったので、どのおつまみとの組み合わせが合うかみんなで話しながら美味しくいただきました。
『酒盗とクリームチーズ豆富』は特に人気で、作り方を聞いている人も!
お家飲みでも取り入れられそうな食材の組み合わせやアレンジがあり、とても参考になりました。
チョコレートスイーツ×熱燗、アイスクリーム×熟成酒のあま〜いペアリング
『末廣 伝承 山廃純米』とダークチョコのパウンドケーキのペアリング。日本酒を温めることで旨みがさらに広がり、口当たりの柔らかさも増しました。
チョコの甘みと苦味をしっかりと受け止めてくれ、優しく包み込むような日本酒の懐の深さを感じました。
こちらは『長期熟成酒 流転』とバニラアイスのペアリング。
口に入れた瞬間に熟成酒ならではのキャラメルのような香ばしい香りと甘さを感じ、バニラアイスにぴったり。
ほんのりとほろ苦さもあり、まさに大人のデザートでした。
蔵元さんや参加者と、飲み比べやペアリングの話題で盛り上がりました!
実際に蔵元さんのお話をうかがいながら日本酒をいただくと、それぞれの香りや味わいの違いをしっかりと感じることができました。
冷酒や熱燗など温度による変化を感じたり、旬の食材とのペアリングも楽しめたり、新たな発見に参加者同士の会話も弾みます。
パウンドケーキなどのスイーツに日本酒を合わせるのは少し意外に感じられますが、、想像以上にお酒とマッチすることを知り、日本酒の楽しみ方がまたひとつ広がりました。
日本酒コミュニティ『酒小町』
20代から30代の「お酒の場と、交流が好き」な人たちが集まる日本酒コミュニティ『酒小町』。
「日本酒好きのあそび場」をコンセプトに、年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーが乾杯するだけでなく、自分たちであそびを企画したり、日本酒について学んだり……誰もがホッと一息ついて自分らしくたのしめるようなサードプレイスをつくっています。
『酒小町』は、毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集開始時にはLINEアカウントでお知らせをしているので、ぜひ登録して続報をお待ちください!
今回ご一緒した酒蔵
嘉永蔵
所在地:〒965-0861 福島県会津若松市日新町12-38
営業時間:9:30~16:30
電話番号:0242-27-0002
HP:https://sake-suehiro.co.jp/
Instagram:@suehirosakebrewery
酒小町制作メンバー
執筆、撮影:まな(X / Instagram)
イベント企画: ワタナベイナリ(X/Instagram)
編集:福島 未貴(X / note)