【酒蔵見学】蓬莱泉で知られる関谷醸造へ。全国的にも希少なオーダーメイド酒造りに対応!

関谷醸造ほうらいせん吟醸工房の外観

2024年2月、酒小町のメンバーで酒蔵見学に行ってきました。

東京・愛知・岐阜・大阪より集まった酒小町メンバーでうかがったのは愛知県豊田市の『関谷醸造』さん
日本酒『蓬莱泉(ほうらいせん)』を造る酒蔵で、細かなオーダーメイドに対応したオリジナル日本酒造りも受け付けています。

今回の酒蔵見学では、どのようにしてお酒ができるのか。オーダーメイドはどんなことができるのか。実際に行って、見てきました。

関谷醸造 ほうらいせん吟醸工房とは?

関谷醸造ほうらいせん吟醸工房の外観

1864年に愛知県設楽町で創業し、当時から引き継がれる「良酒は和を醸す」の考えのもと、現在も伝統と革新を大切に酒造りをする関谷醸造。

2004年に創設された『ほうらいせん吟醸工房』では、日本酒の販売だけでなく、酒蔵見学や酒造り体験など、一般のお客さまが日本酒を学び楽しむことができるアクティビティが用意されています。

杜氏さんの情熱がすごい!酒蔵見学

関谷醸造の酒蔵見学雨(蒸米)

今回、酒小町メンバーは、名古屋から車で1時間半ほどかけて『ほうらいせん吟醸工房』へ向かいました。こちらは、2つある関谷醸造の蔵のなかでも伝承蔵と位置付けられており、手作業での酒造りをメインとしています。

あらかじめ予約していたので、工房見学はスムーズに始まりました。

今回案内してくれたのは、30代にして今年からほうらいせん吟醸工房 杜氏となった曽木さん。

関谷醸造杜氏の曽木さん
関谷醸造杜氏の曽木さん

もともと日本酒が好きで1年だけのつもりで働き始めたはずが、酒造りの面白さにはまってしまい、気づいたら杜氏になっていたのだとか。日本酒への深い愛を感じました。

冒頭から熱量の高い日本酒造りのお話をお聞きし、酒蔵内では、洗米・蒸米・麹づくり・もろみ仕込み・発酵・しぼりと、工程ごとに見学。

もろみを仕込んだタンクのふたを開けて「顔を近づけて香りをかいでみてください!」と言っていただき、皆でしゃがみこんで香りを楽しみました。バナナのような甘い香りが印象的。

関谷醸造の酒蔵見学

また、独自の洗米機械を開発したり、逆に蒸米用の桶には昔ながらの木桶を使ったり、よりよい酒造りのためにたくさんの工夫を凝らし、こだわりを持っていることも、勉強になりました。

さらにこの蔵では、お米を無駄にしないという考えのもと、日本酒を搾ったあとの酒粕を使った焼酎の蒸留をしています。

吟醸酒の粕だけを蒸留した『ginjo grappa』も、併設の店舗で販売されていました!

オーダーメイドの日本酒!?︎細部までリクエストに応えるこだわり

関谷醸造の酒蔵見学の様子

この蔵で造るメインのお酒は、オーダーメイド品が大半!

一般的に日本酒のオーダーメイドというと、瓶やラベルだけ好きなように選べるものが多いですが、関谷醸造さんは日本酒自体のオーダーメイドを受け付けています。

しかも、お米の持ち込みも可能です。

完全オーダーメイドのため「こんな味にしてほしい」「無濾過・濾過・火入れの3種を作りたい」など細かな要望にも答えてくれます。

曽木さんの「オーダーメイドは手間がかかるし、初めて使うお米はわからないことも多い。でもそれぞれのお酒に個性があるから面白い」という言葉がとても印象的でした。

関谷醸造のお酒が試飲できる!

関谷醸造のショップ

熱量たっぷりの工房見学のあとは、併設の店舗でお買い物。

4種類の日本酒、2種類の焼酎の試飲ができます。それぞれの違いを楽しみました。

試飲できるお酒はその場で量り売りをしているため、瓶を持ち込むと好きな種類、好きな量だけ購入が可能です。

関谷醸造の量り売り&試飲

おわりに

酒小町メンバーと関谷醸造ほうらいせん吟醸工房の杜氏 曽木さん。酒蔵見学後の集合写真

今回は、酒小町では初開催の中部地区イベント。

参加メンバーみんなでレンタカーで行く、和気あいあいとした旅になりました。

今後もさまざまな地域でのイベントを企画しています。

そのほかの酒小町イベント記事

酒小町では、公式イベントとして酒蔵見学に行っています。過去の酒蔵見学の記事はこちら。

ぜひ、こちらものぞいていただけると嬉しいです。

日本酒コミュニティ「酒小町」

20代から30代の「お酒の場と、交流が好き」な人たちが集まる日本酒コミュニティ『酒小町』。

「日本酒好きのあそび場」をコンセプトに、年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーが乾杯するだけでなく、自分たちであそびを企画したり、日本酒について学んだり……誰もがホッと一息ついて自分らしくたのしめるようなサードプレイスをつくっています。

『酒小町』は、毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集開始時にはLINEアカウントでお知らせをしているので、ぜひ登録して続報をお待ちください!

今回うかがった酒蔵

関谷醸造株式会社 ほうらいせん吟醸工房
住所:愛知県豊田市黒田町南水別713番地
電話番号:0565-83-3601
営業時間:平日10:00〜18:00 土日祝日9:30〜18:00(1・2月は17:00閉店)
定休日:年中無休
HP:https://www.houraisen.co.jp/ja/
Instagram:@sekiya_houraisen_sake
X(Twitter):@sake_houraisen

酒小町制作メンバー

執筆:田口愛(Xnote
企画:関谷サイコ(XInstagram
   ねこ(X
撮影:こうだい(Instagram

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