【一次産業みらいラボ×酒小町コラボ】会社員から一次産業の作り手として働くリアル
2022年8月29日、『一次産業みらいラボ』さんとのコラボイベント「元会社員が語る!農家・酒造家として働くリアル」をオンラインで開催しました。
イベントでは、会社員から一次産業の作り手に転身された後藤さんと岡空さんのお話を伺いました。一次産業の作り手のリアルな働き方に迫ったイベントの様子をお届けします!
一次産業の作り手と食べ手がつながる『一次産業みらいラボ』
今回コラボした『一次産業みらいラボ』は、一次産業の生産者と消費者が交わるオンラインコミュニティです。一次産業や食に関心の深いメンバーが集まり、一次産業を取り巻く自然災害や高齢化などの課題解決に取り組んでいます。
生産者のつくる野菜を食べる会や商品プロデュースをはじめ、さまざまな企画が開催されています!
一次産業の作り手として働くゲスト紹介
今回お話いただいたのは、YOZE FARMの後藤啓介さんと千代むすび酒造の岡空聡さんです。おふたりは会社員経験を経て、一次産業の作り手に転身しました。
現在、後藤啓介さんは、栃木県の農園でアスパラガスの栽培をしています。岡空聡さんは、鳥取にある千代むすび酒造に入社しました。
農家と酒造のリアルな働き方をパネルトークで深掘りしていきます!
転職理由と一次産業に対するリアルな所感
まずは、気になる転職理由。後藤さんは会社員の働き方に、違和感を感じたそうです。海外在住時、仕事より自分のプライベートの時間を大切にして、ほどよく働く海外の方々との出会いがきっかけでした。さらに兼業農家をされていた父が病気を患い、農業の手伝いを始めました。
岡空さんは地元の銀行で働いていたのですが婿入りを機に、奥様の実家の蔵に入ることを決めました。おふたりとも私生活の変化が大きく影響し、作り手の道に進まれました。
実際に一次産業に携わってよかったことは、後藤さんは自分で意志決定ができること。岡空さんは、酒蔵に入ったことで誰のために働くかが、お酒を飲んで下さる方、地元の方のためと明確になり、身近に関われるところだったことに気付けたことだそう。岡空さんは、もともと地元の銀行で働いており、そのときは組織が大きく誰のために、何のために働いているのか疑問に思っておりそこが解消できたとのことでした。
一方で大変なことでは、一次産業ならではのリアルな声が!後藤さんは体力的な大変さや不規則な天候に対応するリスク分散の難しさを感じていました。
岡空さんは、社内のルールがほとんどないところに当初戸惑いがあったそうです。それこそ銀行勤めの時は社内ルールが苦手なことでしたが、効率化、見える化するためのルールは社員を守るためには必要という考えになりました。千代むすび酒造では出社、退勤時間の管理をして社員が働きすぎないように配慮したり、連絡フローを整備して仕事をしやすくしたり、必要と感じたルールをどんどん取り入れました。
一次産業はトライアンドエラー
一次産業の面白さは、トライアンドエラーの繰り返しであること。上手くいったのはなぜかという分析を繰り返し、実験をするような楽しさがあるそうです。
面白さを感じるポイントは、農家と酒造それぞれ違いがありました。後藤さんは自分が見守って育てた作物がお金になること、岡空さんは毎年違う味のお米で同じ味の日本酒をつくることに面白さも難しさも感じるそうです。
作り手としての今後の展望
最後に、おふたりに今後やりたいことをお聞きしました。
「楽しく農業をする環境を作りたい。天気に悩まされず生活をしたい」と後藤さんは切実な想いを教えてくれました。そのために農業以外の副業も検討されているそうです。
岡空さんからは「チーム日本として、受け継がれている日本の伝統文化を輸出したい」と熱い言葉をいただきました。
日本には日本独自で丁寧に栽培されている作物や日本酒の美味しさ、工芸品の美しさなどの素晴らしいところがあります。そのような一次産業でチームをつくり世界の方々に日本の伝統文化を知っていただき、盛り上がげていきたいと語られていました。
楽しく農業をするためには、農業以外の収入源を持つことも必要と話してくれた後藤さん。国内だけでなくチーム日本酒として海外にも目を向ける岡空さん。会社員経験があるからこその広い視野がある考え方なのかもしれません。今後おふたりの一次産業との関わり方から目が離せませんね!
「生産者に聞くリアル」イベントの参加者の声
イベントでは、こんなに素敵なグラレコを酒小町メンバーがつくってくれました!
このグラレコを見るだけでイベント内容がひと目で分かりますね!
作り手の働き方を知る
後藤さんと岡空さんのお話から、一次産業の作り手のやりがいや大変さを肌で感じられました。生産者のリアルな声を知ることで、作物や日本酒の味わいの深みが増しますね。
酒小町は日本酒や食を楽しむイベントを開催していきます!気になる方は、ぜひ遊びにいらしてください。
酒小町と、YOZE FARMさんがコラボしたイベントの記事はこちら。
ぜひ、こちらものぞいていただけると嬉しいです。
日本酒コミュニティ「酒小町」
「酒小町」は、20代から30代のメンバーで構成されているコミュニティです。
お酒好きをキッカケとして入ったメンバーが、職場や家庭では出会えないメンバーと出会ったり、自分の得意なことに気づけたり、自分のやってみたい!を叶える企画を立ち上げたり、凹凸を補いあいながらチャレンジできる場所として、ひとりひとりが楽しめるコミュニティになっています。
もちろん、お酒の知識は必要ありません
テーマは、お酒やお酒の場が好きな人が、みんなで楽しく飲むことで、酒蔵さんにも喜んでもらえて全員winwinなハッピーになることです。
毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集時にお知らせをするLINEアカウントがあるので、気になった方は登録いただけると嬉しいです。
初月は無料なので、ぜひ遊びにきてくださいね!
今回紹介した商品や酒蔵店舗など
一次産業みらいラボ
YOZE FARM
・住所:〒324-0243 栃木県大田原市余瀬 444
・電話番号:050-3591-4721
・営業時間:9時〜12時
・Web:https://yozefarm.official.ec
・Twitter:https://twitter.com/yoze_farm
・Instagram:https://www.instagram.com/yozefarm/
千代むすび酒造
・住所:〒684-0004 鳥取県境港市大正町131
・電話番号:0859-42-3191
・営業時間:9時〜17時
・Web:https://www.chiyomusubi.co.jp
・Twitter:https://twitter.com/chiyomusub
・Instagram:https://www.instagram.com/chiyomusubi/
酒小町制作メンバー
執筆:naoko(Twitter)
企画:卯月りん(Twitter/Instagram)
ディレクション:関谷サイコ(Twitter/Instagram)
編集:うりっぽ(Twitter/Instagram)
グラレコ:山脇 英明(Twitter)
【会社員/ライター】
好奇心旺盛でワクワクすることが大好き。ときめきを感じる人やモノの魅力を言葉で届けたい。キャリアやお酒など幅広いジャンルの記事を執筆しています。カレーは甘口、日本酒は辛口が好みです。