酒小町代表・卯月りんが人生でいちばん好きな日本酒を仕事にするまで
1月17日、元note編集で、現在フリーで活動しているみずのけいすけさんがTwitterで毎日配信しているこたつラジオに、酒小町の代表・卯月りんがゲストとして出演しました。
学生時代からフリーランスになるまで、どのように卯月が日本酒好きを仕事につなげたのかリアルなヒストリーをお届けします!
日本酒はお酒としても、コミュニケーションツールとしても好き
————普段はどのようなお仕事をされているのですか?
メインでPR・SNSプランナーをしています。WebやSNSを使い、商品やサービスのプロモーションの企画を行なっています。ほかには日本酒をコンテンツとしたメディアとコミュニティを運営しています。現在はこの2軸で活動しています。
————日本酒はお好きですか?
すごく好きです!!日本酒はお酒を飲みはじめた頃からずっと好きで。小さい頃から炭酸が苦手だからか、ビールやハイボールなどのお酒は全部苦手だったんですけど、日本酒は飲めたんです。体にあっていたんでしょうね。
————日本酒が飲めると聞くと、「お〜!!」という反応になります!
「日本酒が飲める子」として学生時代や会社で覚えてもらえたり、飲みに連れてってもらったりする機会がこれまでたくさんありました。日本酒はお酒としても好きですが、コミュニケーションツールとしてもすごく好きです。
本やコスプレ、自分の「好き」に忠実に過ごした学生時代
————小学生の頃の印象に残っているエピソードはありますか?
記憶にないけど、母から言われて驚いた出来事があります。当時本が好きで「本が読みたい」と言って、授業を抜けて図書室に行っていたらしくって。陰キャの不良ですね(笑)。
————友人関係はどうでしたか?
みんな仲が良かったです。小さな小学校でひとクラスしかなかったんですよ。クラスメイトとは6年間ずっと一緒で、大家族みたいな感じでした。女子だけでなく男子とも仲がよかったので、昼休みにプロレスごっこをしていました。
————中学生時代はどのように過ごされましたか?
私立の中高一貫の女子校に進学しました。小学校はひとクラスしかなかったのに、中学ではいきなり10クラスもある環境に変わりました。1学年400人ぐらいいたと思います。
————大きく環境が変わりましたね!どんな気持ちでしたか?
入学当初は「なんで私立に来ちゃったんだろう?」と思っていました。受験した本人なのに小学校の友達は地元の公立中学に行く人が多かったので、そっちの方がうらやましくなっちゃったんです。
————いつ頃から中学校生活が楽しくなりましたか?
中2ぐらいですかね。学校ってスクールカーストがあるじゃないですか。ありがたいことに、通っていた学校ではカーストの上位にいる子がなぜかオタクの子が多くて…。それも相まってか本好きや漫画好き、アニメ好きを隠してない人が多かったです。私も小学校から本や漫画が好きで、このタイミングでコスプレをはじめました。
————新しい話題が(笑)!コスプレをはじめたきっかけを教えてください。
当時いちばん仲の良かった子が“コスプレ”というものがあると教えてくれました。そこから同級生何人かで「みんなでコスしてみよう!」という話になったことがはじまりです。
お店で布を買い、家庭科室のミシンを借りて衣装づくりをしました。土日はコスプレ会場に行き、写真撮影をしていましたね。実は卯月りんという名前は、恥ずかしいかな、私のコスプレイヤーのハンドルネームなんです…。
————そうだったんですね!高校生になり、変化はありましたか?
中高一貫の学校だったこともあり中学から大きな変化はなく、高校卒業までずっと楽しく過ごしていました。帰宅部だったので、平日の放課後は池袋でプリクラを撮って、カラオケにマック、サイゼに行ったり、コスプレの衣装を買いにいって一緒につくったり、土日はコスプレのイベントに行っていました。コスプレ以外は、いわゆるザ・女子高生みたいな生活です。
飲みに全力投球の大学生から、就職難のなか社会人になるまで
————大学生活の思い出を引っ張りだすとどんな1枚がでてきますか?
大学ではずっとお酒を飲んでいました。よく飲むサークルに入っていたので、どの期間の思い出を引っ張り出しても飲み会の写真しかないです(笑)。バイトは塾の受付とコスプレしながらお酒飲むお店で月6回ぐらい働いていました。今でいうコンカフェみたいな感じなんですかね?それも、小学生のときの一番仲がよくて一緒にコスプレをしてた友達が誘ってくれたんです。大好きなお酒が飲めて好きな衣装も着れて、お金もらえるなんて最高か…と本気で思ってました。
————中学や高校との違いを感じた部分はありますか?
う〜ん、今考えると私は団体行動や型にはまらないといけない同調圧力が苦手だったので、大学からは気持ちがすごく楽になりましたね。中学や高校って、学校と部活と塾と家族という形でどうしてもコミュニティが狭くなりがちですよね。大学になるとそこからコミュニティの輪が増え、周りのみんなも必要以上に他人に固執しないようになったのもあり、中高時代より生きやすかったですね。
————就職活動について教えてください。
実は、今でこそ好きなことを仕事にしていますが就職活動時代は入社したい企業やなりたい職業が全然ありませんでした。さらに就職難の時代で、エントリーシートも面接もバンバン落とされてしまって…。最初は自分がもともと興味のあった化粧品関係の会社の選考を受けていましたが、最終的に採用面接の方と仲良くなったITの会社に入りました。
好きな仕事をしたい。会社員からフリーランスの働き方へ
————新卒で入社した会社にはどのくらい在籍しましたか?
1社目は3年ぐらいです。グループ会社の合併後の在籍した時期を含めると、トータルで6年ぐらいいました。IT企業に勤めていましたがIT業界は全然得意ではなかったです。
————会社員時代でしんどかったことはありますか?
相性の良くない上司と自分の苦手な仕事をしていた時はつらかったです。私は業務の得意・不得意が極端なタイプなんですが、仕事で関わる人でもモチベーションが変わるタイプで。相性が良い上司と自分が得意な仕事の時は歯車があったようにガンガンうまくまわるのですが、合わない上司と苦手な仕事に当たった時はしんどかったですね。
————辛かった時はどのように乗り越えられていましたか?
実は私はSEを1ヶ月で辞めているんですね、いわゆる社内転職です。SEの仕事が本当に苦手で耐えられなくって…!その時仲良くしてもらっていた営業側の先輩にひろってもらって入社2ヶ月目には営業にいました(笑)。苦手な場所に居続けることは苦しいので、ならさっさと相談して息が吸いやすい場所に行くということは大事だと思います。
でも、そんな感じでやりたいことや興味のあることに手を上げて楽しい業種についていた時はよかったのですが、やっぱり会社なのでグループ会社の合併で仲の良かったチームが空中分解し、苦手な仕事×高圧系な苦手な上司にあたった時は本当にしんどかったです。
会社内で移動もできず逃げ場がなくなった時は、あまり良くない方法かもしれませんが、飲みに行って発散していました。大学の友だちや高校の仲良しと飲んでいました。振り返ると1つの場所がダメになった時に他にも居場所があることってすごく大事ですよね。いわゆるサードプレイスって、今の忙しい現代社会だからこそ、腹を割って話せるコミュニティを複数持ってるとそれだけで生きやすいと思います。
————フリーランスとして働こうと思ったきっかけは何ですか?
一度病気で入院して、その時に「もうこんなにたくさん仕事したくないな」と思ったのがきっかけですね。当時は夜10時ぐらいまで好きではない仕事をしていました。相性の良くない上司と自分の苦手な仕事のコンボが2〜3年くらい続いた時ですね。22時まで嫌な仕事をするより夕方定時に帰って好きな友達たちとお酒を飲みたいと思いました。
————ほかの理由もありますか?
今まであまり興味を持てないIT系の仕事ばかりだったので、自分で仕事をするなら好きなことでと思いました。その時、今までの人生でなにがいちばん好きだったか振り返ってみたら、お酒を飲むことでした。私は長く続いた趣味ってほとんどなくて、でも誰かと飲みに行くことだけはずっと続いていたんですよね。なのでまずお酒をピックアップし、そのなかでいちばん好きだった日本酒で仕事ができないかと思いました。
とくに日本酒業界は広報やクリエイティブの人手が足りないとよく聞いていました。会社で広報の仕事をしていたので、これまでの自分の経験が生かせたらいいなと考えていました。
————今年はどんなお仕事をしたいと考えていますか?
2022年はクライアントワークのPRサポートに明け暮れていたので、2023年は自分が代表をしている日本酒コミュニティ「酒小町」のPR活動がもっとできたらいいなと思っています。もともと好きなPRとSNSに関する案件を受けてきて、去年ごろからコミュニティ内のメンバーと一緒にチームを組んで仕事をする体制が整ってきました。クライアントワークは私は企画に徹して、他の部分はメンバーに手伝ってもらう、そしてつくった時間で今度は酒小町のPRもしていきたいです。
とこのような形で、こたつラジオでは卯月の学生時代からフリーランスになるまでの半生を色々引き出していただきました。途中で好きな曲の紹介も入ったり、SNS上のコメントをおたよりのように入れ込んでくれたり、本物のラジオのよう!そして、みずのけいすけさんの空気のあたたかさで卯月の人柄をゆるゆる引き出していただき、あっという間の1時間でした。
そんなみずのけいすけさんのnoteはこちらから。こたつラジオの記事もあります!
卯月が代表を務める『酒小町』は目標にしていたメンバー100人を越え、今後もさまざまな企画やイベントが開催予定。日本酒好きやお酒好きな方はもちろん、たくさんの人と仲良くなりたい方、企画に携わってみたい方など、多くの方が楽しめるコミュニティです。2023年『酒小町』のわくわくを共有できる仲間をもっと広げられたら嬉しいです!
日本酒コミュニティ「酒小町」とは
「酒小町」は、20代から30代のメンバーで構成されているコミュニティです。
共通点は「人が好き、お酒が好き」ということ。年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーで、一緒に楽しんだり、企画したり、学んだり、一息ついたりできる優しいサードプレイスです。もちろん、お酒の知識は必要ありません!
テーマは、お酒やお酒の場が好きな人が、みんなで楽しく飲むことで、酒蔵さんにも喜んでもらえて全員winwinなハッピーになることです。
毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集時にお知らせをするLINEアカウントがあるので、気になった方は登録いただけると嬉しいです。初月は無料なので、ぜひ遊びにきてください。
酒小町制作メンバー
【会社員/ライター】
好奇心旺盛でワクワクすることが大好き。ときめきを感じる人やモノの魅力を言葉で届けたい。キャリアやお酒など幅広いジャンルの記事を執筆しています。カレーは甘口、日本酒は辛口が好みです。