日本酒初心者も楽しめる!京都『My Sake World 御池別邸』でオリジナル日本酒づくり体験レポート!

「美味しい日本酒は好きだけど、違いが分かるほど知識は豊富じゃない……」「少し興味があるけど、まだまだ自分にとってハードルが高い……」という方は多いのではないでしょうか。
2025年1月23日(木)にオープンした、オリジナル日本酒づくり体験施設『My Sake World 御池別邸』では、日本酒初心者の方でも、飲む以外に学ぶつくるの観点から日本酒の魅力に触れることができます。
今回は20〜30代の日本酒好きが集まるコミュニティ『酒小町』のメンバーが、オープンに先駆けて世界でひとつだけの日本酒づくりを体験した様子をレポートします!
※本稿はオープン前の1月中旬に取材を実施しています。一部機材については現在使用していないものもありますので予めご了承ください。
京都発の日本酒づくり体験施設『My Sake World』とは?

『My Sake World』は「もっと日本酒を好きになる場所」をコンセプトに創られた、「ブレンド」という形で自分だけの「マイサケづくり」が体験できる施設です。
日本酒をブレンドする手法はあまり耳馴染みがないかもしれませんが、ワインでは「Assemblage(アッサンブラージュ)」という原酒をブレンドする伝統製法が有名です。たとえば各銘柄のワインを掛け合わせることで、ボルドーのような複雑な味わいや香りが生み出されるのだとか。
そこから着想を得た日本酒のブレンド手法で、唯一無二の日本酒づくりを体験できるなんてとてもワクワクしますよね。
オリジナルブレンドに使用できる日本酒は、『My Sake World』がある京都の酒造をはじめ、全国各地から選りすぐった12種類のお酒。吟醸酒系、純米酒系、モダン、熟成酒とさまざまなタイプの銘柄をマイサケづくりに使用できるだけでなく、すべて試飲できます。
古きよき街並みに佇む京風町家風の隠れ家

今回訪れた『My Sake World 御池別邸』があるのは京都市役所付近。街の中心地である四条や河原町の喧噪から少し離れた場所にあります。風情がある京風町家の暖簾を潜り抜けると、酒蔵でよく見かける店の間の雰囲気が目に入り、一気にテンションが上がります!

石畳の玄関で靴を脱ぎ、本日のメインとなるマイサケづくりを行う場では、ラグジュアリーな和食料理店に招かれたような気分を味わえます。

日本酒の知識がなくても大丈夫!わかりやすい説明で理解を深める

マイサケづくりがスタートする前に、スタッフの方から日本酒についての知識や歴史について学びます。
わかりやすい図解を用いながら説明してくれ、疑問が浮かんだら気軽にその場で質問できるので、独学で日本酒について学ぼうとしたけどなかなか頭に入りにくかった筆者も楽しく学ぶことができました。
続いて、今回ブレンドに使用する12種類のお酒の試飲タイムへ。

ひとつずつ丁寧に説明を受けたあとは各自で試飲を行い、用意されたレシピシートにメモを記しつつ、後にマイサケをつくるときの参考にします。
落ち着いてゆっくり説明を受けたおかげで、同じフルーティーな香りの日本酒でも銘柄によってのど越しや後味が違うことがわかるようになりました。
これまで筆者は「ひとりで飲んでいても味の差がわかりにくい」「友だちとワイワイ飲んでたら話に夢中で味わいそびれていた……」という経験が多かったので、ちょっぴり日本酒に詳しくなれたような気分で嬉しかったです。

悪酔いしないようにお水もきちんと用意してくださり、頃合いを見て継ぎ足してくれる点におもてなしの心を感じました。

不器用なひともまったく問題なし!自分だけのお酒づくりがスタート!

日本酒をすべて試飲したあとは、いよいよマイサケづくりがスタート!
使用したい日本酒を決め、主になる味(=プライマリー)と、味に奥行きを出す味(=セカンダリー)を合計で40mlになるようにお酒の量を調整します。
使用する日本酒に上限はありませんが、初めてブレンドする方には3種類がお勧めとのことです。
お酒を計って入れていくだけなので、不器用な人も心配なく楽しめます。メスシリンダーやフラスコを使って計っていると、学生時代を思い出しました。
ちなみにこちらのグループ内でプライマリーとして人気だったお酒は、吟醸酒系に分類される愛媛県・石鎚酒造による『石鎚 純米大吟醸 さくらひめ』。愛媛県産の酒造好適米『しずく媛』と花酵母を使用したお酒であり、華やかなピンクのボトルが目をひきます。リンゴの花や桜の葉の華やかでフルーティーな香りが特徴的です。

セカンダリーとして人気だった銘柄は、モダンタイプに分類されている京都府・北川本家による『富翁 純米酒 プルミエアムール』。白麹により生成されたクエン酸が酸味を生み、柑橘系の甘みと掛け合わさって甘酸っぱいワインのような口あたりが印象的です。

同じ銘柄のお酒を使用してもわずか2mlの差で味がすっかり変化するので、納得のいく1本をと全員がクリエイティブ魂を燃やして真剣です。

なんと、チャンスは2回もあります。1回目と同じ銘柄で分量だけ変えるメンバーや、まったく別の銘柄を使ってチャレンジするメンバーもいました。自分なりに美味しくブレンドするコツを掴んでから再チャレンジできるのはありがたいですね。
個性溢れる世界でひとつだけのお酒が完成!

そしてお店からいただいたラベルにオリジナルの商品名を書いて、いよいよ世界でひとつだけの、マイサケが完成です!
出来上がったお酒は酒類製造免許を保有するSake World 牧野蔵より、専用ボトルに瓶詰めしたものを発送します。

またマイサケはオリジナルレシピとしてインターネット上に保存ができ、一本単位で発注し、購入することも可能です。(※)
※発注いただいたお酒も、酒類製造免許を保有するSake World 牧野蔵にて製造し、後日発送となります。
実際に体験したメンバーの感想





日本酒に詳しくなくても、スタッフの方の丁寧な説明のおかげで自分なりにこだわってMy Sakeづくりを楽しめます。
作ったお酒をみんなで飲み比べ、味の感想をシェアしながら新たな日本酒の楽しみ方を知ることができ、とても充実した時間を過ごせました。
日本酒好きのみなさんも、大人の遠足として新たな日本酒の魅力を発見しにぜひ『My Sake World』へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
過去の記事はこちら
酒小町では、日本酒が好きな初心者の方へ向けて日本酒の魅力をお届けしています。
過去の記事はこちらから。ぜひ目を通してみてくださいね。
日本酒コミュニティ『酒小町」
20代から30代の「お酒の場と、交流が好き」な人たちが集まる日本酒コミュニティ『酒小町』。
「日本酒好きのあそび場」をコンセプトに、年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーが乾杯するだけでなく、自分たちであそびを企画したり、日本酒について学んだり……誰もがホッと一息ついて自分らしくたのしめるようなサードプレイスをつくっています。
『酒小町』は、毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集開始時にはLINEアカウントでお知らせをしているので、ぜひ登録して続報をお待ちください!
今回体験した施設
My Sake World 御池別邸
住所: 京都府京都市中京区姉小路通富小路東入る福長町123
電話番号:075-600-9226
定休日:不定休(予約ページをご確認ください。英語版もご用意しています!)
HP:https://sakeworld.jp/special/2411-kyoto-mysakeworld-oike/
Instagram:@mysakeworld
LINE:https://line.me/R/ti/p/@489lqyxl?ts=11011153&oat_content=url