津南醸造さんのお酒とトークセッションを楽しむイベントを有楽町SlitParkで開催!

津南醸造 酒小町

新潟県『津南醸造』のお酒とトークセッションを楽しめるイベントを、有楽町の路地裏を「出会いの森」として活用する『SlitPark』にて開催!

当日用意したお酒は、未発売のものを含む貴重なラインナップです。

トークセッションには豪華ゲストが登壇し、日本酒と生成AI、不老長寿、宇宙をかけ合わせたトピックを披露しました。

SlitParkのライトアップされた幻想的な空間の中で、たくさんの方に楽しんでいただきました!

その様子をお届けします。

出会いの森BAR

主催:酒小町

協力:『東邦レオ株式会社』、『株式会社SpAcE』

新潟県『津南醸造』ってどんな酒蔵?

新潟県津南町の酒蔵で、日本有数の豪雪地帯に位置する『津南醸造』。

夏は高原のようなさわやかな気候が続き、秋は紅葉が美しい場所ですが、津南醸造では冬にのみ酒造りを行っています。

雪の季節は微生物をコントロールしやすく、空気も澄んでいるため、品質の高い日本酒造りに適しているのです。

雪に覆われた蔵は自然の冷蔵庫として機能し、雪解け水はお酒造りに利用されます。

昨年から今年の冬にかけて、雪と日本酒を詰めて贈る「郷雪セット」を数量限定で販売するなど、雪を活かしたお酒作りや新しい取り組みにも積極的に挑戦している酒蔵さんです。

津南醸造 酒蔵

津南醸造でお酒造りに従事するのは、冬季に稲刈りが終わった農業従事者。酒米農家、森を整備する人など、地域に根ざす多くの人の仕事が巡り巡っておいしい日本酒ができています。

津南醸造は暮らしとともに育む地域産業を続けることを使命としていて、お酒造りは地域を支える一環となっています。

津南醸造 日本酒造り

酒小町初の屋外イベントの舞台『SlitPark』ってどんな場所?

酒小町が屋外イベントを主催するのは初めて。

その舞台となった『SlitPark』は、2022年有楽町の路地裏に誕生した“出会いの森”。

活用されていなかった路地が、光と緑があふれる空間に生まれ変わりました。

フリーWi-Fiや電源の設備、常設ドリンクカーや日替わりフードカーがあり、訪れる全ての人に開放。近隣のサラリーマンをはじめ多様な人が休憩、食事、PC作業などさまざまな目的で利用しています。

“アート×ビジネス×グリーン”を軸に、誰でも気軽に参加できるようなイベントも開催されているので、ぜひSlitParkのホームページまたはInstagramをチェックしてみてください!

SlitPark昼

今回のイベントは、ライトアップされた時間帯での開催となりました。温かい雰囲気が魅力的です!

SlitParkライトアップ

あいにく、イベント中に雨が降る場面もありましたが、テントやSlitParkの屋内ラウンジエリアを利用できるため、雨をしのぎながら楽しむことができます。

SlitPark トークセッション風景

津南醸造の貴重なお酒がラインナップ!新潟づくしのおつまみとペアリング。

今回、津南醸造に用意いただいたお酒は3種類。

津南醸造が手掛ける郷(GO)シリーズの中でも最高級に位置する『郷(GO)GRAND CLASS 魚沼コシヒカリEdition』(以下グランクラス)、酵母のスターターに微細藻類ユーグレナを使った『グリーン日本酒』、スイーツにあう日本酒『郷(GO)DOLCE』と酒粕で作られたヨーグルト『醸グルト』で織りなすカクテル『melty snow』。

グランクラスは年間の製造数量がごくわずかであり、グリーン日本酒は未発売でまだラベルもありません!とても貴重なラインナップがなんと1杯500円。

来場された多くの方が各種オーダーして飲み比べたり、お気に入りの1種類をおかわりしたりしていました。

写真左から、グランクラス、グリーン日本酒、郷(GO)DOLCE、醸グルト

グランクラス、グリーン日本酒、melty snow

そして、お酒と合わせるおつまみも大人気!

酒小町メンバーで食材スタイリストの脇坂麻友美さんがそれぞれのお酒とペアリングできるお料理を用意してくれました。

https://www.instagram.com/wakizaka.mayumi22/

魚沼産コシヒカリを使った昆布締め鯛の笹寿司×グランクラス。

笹寿司もグランクラスもコシヒカリを使っています。すだちの酸味と黒酢・カルダモンを効かせたオリジナル寿司酢で、それぞれのコシヒカリの甘味・旨味が引き立っています!

昆布締め鯛の笹寿司×グランクラス

里芋とれんこんのコロッケ〜小松菜発酵マヨソース添え〜×グリーン日本酒。

酒粕をアップサイクルしてマヨネーズ風調味料にし、ユーグレナを加えた『発酵マヨ』を使った逸品。ユーグレナを使ったお酒と合わないわけがありません!

里芋とれんこんのコロッケ〜小松菜発酵マヨソース添え〜×グリーン日本酒

いちじく酒粕クリームチーズ×melty snow。

一度液体と固体で別れた日本酒と酒粕がもう一度出会う幻のカクテルmelty snowに、さらに酒粕クリームチーズを合わせたペアリングにしびれます。

いちじく酒粕クリームチーズ×melty snow

ほとんどの方が上記の3種類のおつまみに『タコきゅうりのかんずり出汁マリネ』を加えた4種類のセットをオーダーしていました。

それぞれのお酒の特徴に、新潟づくしの調味料、郷土料理、お米を合わせたペアリング。食材や生産者を大事にするみーるさんらしいメニューです!たくさんの方にお酒とトークセッションのお供として楽しんでいただきました。

ペアリングメニューセット

津南醸造の代表取締役と豪華ゲストがトークセッション!日本酒の可能性が広がります。

津南醸造の代表取締役・鈴木健吾さんは、微生物の研究・生産を行う株式会社ユーグレナの創業と事業展開などさまざまな経験をされて、広い分野の知見を持ち合わせている方です。

2023年津南醸造の代表取締役に就任以来、酒蔵とサイエンスの融合をベースに新たな価値創造と海外展開を目指す方針を掲げています。

津南醸造の代表取締役 鈴木健吾さん

そんな鈴木さんが構成したセッションは、今までの日本酒の概念では想像したことがない掛け合わせばかりです。どれも興味深い!

第一部 AI×日本酒の可能性

第二部 不老長寿×日本酒

第三部 宇宙における日本酒生産の可能性

第一部の登壇者は『株式会社MEMORY LAB』の研究員・陣内響子さん、『株式会社野村事務所』の新規事業開発部・脇田樹男さん、『株式会社Urth』代表取締役CEO・田中大貴さん。

『スマート醸造』なるワードを初めて聞きましたが、津南醸造では醸造微生物の挙動や品質管理のデータをAIが分析するシステムをすでに導入・運用しているとのこと。分析結果は、効率的で環境に優しいお酒造りの実現に活用されます。

各社日本酒の開発や事業展開への活用事例を紹介いただく中、株式会社Urthの田中さんからは、津南醸造のメタバースをオープン予定との発表がありました!どのように活用されていくのか、とても気になります。

『株式会社MEMORY LAB』の研究員・陣内響子さん、『株式会社野村事務所』の新規事業開発部・脇田樹男さん、『株式会社Urth』代表取締役CEO・田中大貴さん
写真の左から、陣内さん、脇田さん、田中さん

第二部は、不老長寿×日本酒。登壇者は、東京医科歯科大学準教授・安達貴弘さん、『株式会社オリゼ』代表取締役・小泉泰英さん。

日本酒が秘める機能、日本の発酵技術が健康に大きく寄与する可能性があることについて話していただきました。

なんと鈴木さん、2024年8月から株式会社オリゼのR&Dストラテジーオフィサーに就任したのだとか。肩書きが多くて圧倒されます。

麹を用いた新しいプロダクトに関する技術開発と、その技術の社会実装に向けた研究のサポートをしているそうです。

東京医科歯科大学準教授・安達貴弘さん、『株式会社オリゼ』代表取締役・小泉泰英さん
写真の左から安達さん、小泉さん

第一部と第二部は、酒小町メンバーの石川奈津紀さんがオーガナイザーを担当。日本酒学講師の資格を持っており、日本酒のイベントで度々MCを担当している唎酒師アナウンサーです。イベント進行、登壇者のみなさんとの掛け合い、来場されたみなさんへのアナウンスをしてくれました!

石川奈津紀

第三部は、宇宙における日本酒生産の可能性。登壇者は『リジェネソーム株式会社』代表取締役・佐久間善太郎さん、『高砂電気工業株式会社』 主査・前川敏郎さん、『株式会社IDDK』より代表取締役・上野宗一郎さん、取締役・池田わたるさん、宇宙キャスター・榎本麗美さんです。

2040年には月面で1000人が生活しているとの見解があり、宇宙で日本酒を造る未来があるかもしれないとのこと。宇宙など地球外の過酷な環境で加速する老化を、日本酒の成分をもって妨げる可能性についても言及されていて、第二部 不老長寿のお話とも繋がります。

『リジェネソーム株式会社』代表取締役・佐久間善太郎
佐久間さん
『高砂電気工業株式会社』 主査・前川敏郎さん
前川さん
宇宙キャスター・榎本麗美さん
右 榎本さん
『株式会社IDDK』より代表取締役・上野宗一郎さん、取締役・池田わたるさん
写真左から上野さん、池田さん

最後は『日本酒で宇宙に行こう!』の掛け声で、登壇者と来場者のみなさまで拳をかかげて締まりました!

日本酒で宇宙に行こう!

来場いただいた方がお酒とおつまみを片手に楽しんでいる中、登壇者のみなさんも楽しそうにお話されている様子が印象的でした。

3つのセッションを通して、宇宙規模で良い未来を見据え、サイエンスと生成AIの力をもとに着実に歩を進める津南醸造と、関わる企業のみなさんのエネルギーを体感できました。みなさんの今後の動向から目が離せません!

日本酒を入口にこんなにも刺激的な体験ができるとは、貴重な時間でした。

津南醸造と酒小町の今後の企画も要チェック!

お酒とトークセッションを楽しむ人もいれば、津南醸造、登壇者、参加者がそれぞれ交流している場面もあり、終始大盛況で幕を閉じました。

酒小町では、今後も津南醸造をはじめ、様々な酒造さんとイベントを開催予定です。

酒小町が気になる人、日本酒の楽しみ方を広げたい人、誰でも大歓迎。次回のイベントでお会いしましょう!

過去に酒小町が開催したイベントレポートはこちらから


千代むすび×SAKEICEとコラボイベントを開催!新作ボトル缶入り日本酒を飲みながら開発秘話をうかがいました

福島県『末廣酒造』の会長をお招きして日本酒会を開催!10種類以上のお酒と初夏を感じる料理とのペアリングを楽しみました

日本酒コミュニティ『酒小町」

20代から30代の「お酒の場と、交流が好き」な人たちが集まる日本酒コミュニティ『酒小町』。

「日本酒好きのあそび場」をコンセプトに、年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーが乾杯するだけでなく、自分たちであそびを企画したり、日本酒について学んだり……誰もがホッと一息ついて自分らしくたのしめるようなサードプレイスをつくっています。

『酒小町』は、毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集開始時にはLINEアカウントでお知らせをしているので、ぜひ登録して続報をお待ちください!

津南醸造

津南醸造株式会社

住所: 新潟県中魚沼郡津南町大字秋成7141
電話番号:025-765-5252
HP:https://tsunan-sake.com/
X:@TSUNAN_SAKE
Instagram:@tsunan_sake
Facebook:https://www.facebook.com/TsunanSakeBrewery

SlitPark

住所: 東京都千代田区丸の内3−4−1
HP:https://wick-slitpark.studio.site/
Instagram:@slitpark_yurakucho

東邦レオ株式会社

住所: 大阪府大阪市中央区上町1−1−28
電話番号:06-6767-1210
HP:https://www.toho-leo.co.jp/

株式会社SpAcE

HP:https://space-create-space
Instagram:@space_tokyo_

酒小町制作メンバー

イベント企画・統括:卯月りん (XInstagram
執筆・撮影、イベント企画:風香(Instagram
トークセッションオーガナイザー・イベント企画:石川奈津紀 (XInstagram
編集:福島未貴(XInstagram
メインビジュアルデザイン:水谷春奈 (XInstagram

by
関連記事