高野祐衣の一人飲み紀行 自分に合う日本酒の出会い方
現在、アイドルグループ吉本坂46のメンバーとして活躍中の高野祐衣さん。
日本酒が大好きなことでも有名で、唎酒師の資格も持っています。
前回は、気軽にオシャレにかっこよく日本酒を楽しめる渋谷PARCO『未来日本酒店』にて、高野さんが選んだ日本酒とおつまみに舌鼓を打ちながら、日本酒の好みや日本酒を好きになったキッカケなどを伺いました。
今回は、初心者さんも、上級者さんも、きっと気になっている『自分に合う日本酒の出会い方』について、高野さん自身の体験談なども交えながら、さまざまな質問に答えていただきました。
日本酒初心者は日本酒の◯◯に注目!
どうしたら日本酒初心者でも、日本酒を楽しむことができるのか。
私たちの何気ない質問に対して、日本酒が注がれたグラスを見つめ、「フルーティーで華やかな香りがある“純米大吟醸”を飲んでおけばいい、というわけではないんですよね。」と、切り出す高野さん。
純米酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒などの製法の違いよりも、酒造りに使用する“お米=酒米”に注目したほうが、意外と自分に合うお酒に出会えるんだとか。
「お米の種類も5種類ほどしかなく、そっちを覚えるほうが日本酒ツウみたいで、ちょっとかっこいいかもしれませんね!」と教えてくれました。
その他、ジャケ買いみたいですが、パッケージで選ぶのもおすすめとのこと。
「季節毎に変わるパッケージ、オシャレなパッケージ、可愛らしいパッケージ…酒蔵さんの力の入り方が伝わってくるんです。笑」と語ってくれました。
最近、THE日本酒というような筆文字が印字されたものだけでなく、まるでワインラベルのようなにデザインに拘っている日本酒も多くなってきています。
お酒を注文する時のポイント!
酒場で日本酒を注文する際、店員さんにお酒の好みを、「甘口」「辛口」とだけ伝えていませんか?
甘口でも舌がピリピリと辛さを感じる日本酒もありますし、辛口でもふわっと香るフルーティーなものもあり、頼んだけれど「この日本酒、ちょっとイメージと違ったかも…」と、ハズレて後悔してしまった人もいるはず。
そんな時は、「甘口だけど、THE日本酒!らしいもの」、「辛口だけど、すっきりしたもの」など、「甘口」や「辛口」の基準だけでなく、「爽やか」「華やか」など形容詞を用いると良いと、アドバイスをいただきました。
その他にも、高野さんは「日本酒には“辛み”はなく、苦い、渋いに、分類されるんです。そして、苦味、渋味、酸味、甘味、旨味と、5種類の味の要素を用いることで、甘口・辛口よりも自分の好みを具体的に伝えられますよ。」と、豆知識も教えてくれました。
自分に合う日本酒に出会えるように、高野さんからの注文するポイントをもとに、「甘口」「辛口」の2種類の好みではなく、5種類の味の要素と形容詞を組み合わせて、日本酒を選んでみてくださいね。
お気に入りのお店を見つけるコツ
前回の密着で、店主さんとのコミュニケーションを大切にしていると語ってくれた高野さん。
初心者がお気に入りのお店を見つけるコツをお聞きしたところ、お酒のラインナップやお料理の美味しさだけじゃなく、「店主さんが決め手です!」と教えてくれました。
それは、高野さん自身が日本酒の有名店に足を運んだ際に、一般的に名の通っている日本酒をすすめられたらしく、自分の知らない日本酒に出会いたかった実体験から、自分のお酒の好みを伝えたら親身なって探してくれる、そんな店主さんがいるところがおすすめなのだそう。
そのような素敵なお店を探す方法を伺ったら、「自分の行きつけのお店を見つけたキッカケは、食べログで検索していたら文言に『150種類の日本酒が常においている!』という表記から、ここは種類の多さが変態的でいいかも!笑 と思って、足を運ぶにいたしました。」と、はにかみながら答えてくださいました。
自分のお気に入りのお店を見つけたい時は、日本酒が豊富に取り揃えている店舗をチェックしてみると、素敵なお店に出会えるかもしれません。
そして、高野さんは外出して日本酒を飲む場合は、これまで飲んだ日本酒を書き記している「日本酒ノート」を持ち歩いているのだとか。
その日に飲んだ数種類の日本酒について、産地、種類、成分など、自分が飲んで思ったことを、ありのままにメモっているそうです。
美味しい日本酒を飲んでも酔っ払って忘れてしまったり、他店に行った際に前回と同じものを頼んでしまったり、もしくは以前と飲んだものを頼みたくても思い出せない!そんな時に、そんなノートがあると、便利ですね。
もっと、日本酒を楽しむために
豊潤な日本酒の香りを確かめている高野さんに「好きなシーズンの日本酒はありますか?」と投げかけたところ。
「作り手が季節毎のイメージで作っていると思いますが、キュンっとする味わい的に甘酸っぱい、春シーズンのお酒が好きですね。」と話してくれました。
また、「好みの温度はありますか?」と質問には、個人的にぬるくすると甘く感じてしまうので、キンキンに冷えた状態で、スッキリ飲むのが好みとのこと。
普段自宅で飲む際にはおちょこではなく、あまり注がなくていいという利点と、日本酒の香りを引き立たせて味わいを楽しむため、おちょこよりも口の広いグラスを選んで飲んでいると教えてくれました。
シーズン毎の違いだけでなく、温度や酒器で風味や香りが変わり、さまざまな楽しみ方ができる日本酒。
そんな日本酒の出会い方も各人各様。日本酒の選び方、注文時のポイント、お店選びのコツなど、高野さんのアドバイスもとに実践してみると、自分に合う日本酒に出会えるかもしれませんね。
次回も乞うご期待!
高野祐衣さんの連載
タレント・アイドル 高野祐衣のプロフィール
タレントとして活躍中。また、現在は吉本坂46のREDとしても活躍中。日本酒の魅力に取りつかれ、利き酒師の資格を取得。「ゆいぽん酒処」というイベントを隔月で実施。自身が呑んだ日本酒の飲み心地や味わいをノートにつけるなど、「呑む」だけではなく「日本酒」の魅力を追求し発信をしている。
Instagram:@yuipooon12_06
Twitter:@yuipooon12_06
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCkLYt2_Vt2oBcdS6DhwIX4A
企画協力
未来日本酒店&SAKE BAR
住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコB1
営業時間:13:00~23:00(L.O. 22:00) 定休日なし
Web:https://www.kubota-sake-bar.com/
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Twitter:https://twitter.com/miraisakebar
企画・執筆
執筆:新麻記子(Twitter/Instagram)
編集:めくばせ
撮影:梅酒 咲
企画:卯月りん(Twitter/Instagram)、目黒水海(Twitter)
「日本酒を、もっと身近に」をコンセプトにした日本酒メディア&コミュニティ「酒小町」の編集部です。 メンバーは20代から30代。
お酒好きをキッカケとして入ったメンバーが、職場や家庭では出会えないメンバーと出会ったり、自分の得意なことに気づけたり、自分のやってみたい!を叶える企画を立ち上げたり、凹凸を補いあいながら楽しめる場所です。
テーマは「お酒やお酒の場が好きな人が、みんなで楽しく飲むことで、酒蔵さんにも喜んでもらえて全員winwinなハッピーになること」。
CAMPFIREでコミュニティをしているので、興味のある方はぜひ遊びにきてください!