【酒蔵見学】関西初ツアー!滋賀県の日本酒を求めて吉田酒造と川島酒造へ

川島酒造さんと集合

酒小町で恒例になりつつある、酒蔵見学イベント。

記念すべき関西ツアー第1回目として、2024年6月に滋賀県高島市にある『吉田酒造』さんと『川島酒造』さんへうかがいました。

両酒蔵さんとも、会長自ら日本酒や郷土への愛を熱く惜しみなく語ってくださいました!

関西在住の酒小町メンバー8名が楽しく学んで、楽しく呑んだ1日の様子をお届けします。

琵琶湖に一番近い酒蔵、吉田酒造さんを見学

琵琶湖に一番近い酒造、吉田酒造さん

JR湖西線・マキノ駅より車で約5分。

吉田酒造』さんは明治10年創業の、琵琶湖に一番近い酒造さんです。

蔵の近くには「日本さくら名所100選」に選ばれた海津大崎があり、豊かな自然に恵まれた環境で日本酒が醸造されています。

海津大崎

到着後すぐに壮大な琵琶湖を目の前に眺めつつ、酒蔵さんのお話をうかがいます。

今回は取締役会長の吉田肇さんより、創業以来の歴史や琵琶湖の豆知識を語っていただきました。

吉田肇会長

創業147年の味が守られる秘訣は、「杜氏の経験値 × 徹底した数値化」

酒蔵の中

玄関から酒蔵に辿り着くまでに、すでに日本酒の芳香が漂っています。

一気に高揚感が高まり、見学がスタート!

美味しい日本酒を醸造するためには、徹底した品質管理が欠かせません。

水温、お米を水につける時間、発酵時の温度、蒸し上がるまでの時間……

さらに、再現性を高めるためには、これらを全て数値化することが大切なのだとか。

最近は分析する機械も増え、データ管理や分析が得意なスタッフと力を合わせて、明治10年から脈々と続く伝統の味を守っています

緻密な管理・分析のおかげでこの先も変わらず美味しい日本酒を飲み続けられると思うと、飲み手としても嬉しいですよね。

会長自ら振る舞い!臨場感たっぷり、酒蔵内での贅沢な試飲

吉田酒造さんで試飲タイム

いよいよ皆が楽しみにしていた試飲タイムです。

合計8種類のお酒を用意してくださり、なんと代表の吉田さん自らお酒を振る舞ってくださいました。

会議室でも客間でもなく、酒蔵のなかで日本酒を味わえる吉田酒造さんならではのとても贅沢な時間。

まずは『大吟醸 天祐一献 竹生嶋』で乾杯!すっきりと飲みやすく、渇いた喉を潤してくれます。

大吟醸 天祐一献 竹生嶋

吉田さんより「人肌の温度がおすすめ」とお勧めいただいた『純米吟醸 吟吹雪 竹生嶋』も試してみたところ、とても甘くておしゃれな味わい。

甘めなお酒が苦手な酒小町メンバーでさえ、「これは美味しい!!」と大絶賛の一品でした。

純米吟醸 吟吹雪 竹生嶋

琵琶湖の水の尊さや、製造過程で奮闘する杜氏さんと蔵人さんに想いを馳せながら、どれも美味しくいただきました。

試飲を楽しみました

名水と自然に囲まれた川島酒造へ見学へ!

川島酒造さんの玄関前

次に見学する酒蔵は同じ高島市にある『川島酒造』さん。JR新旭駅で下車、徒歩15分で到着です。

日本酒の醸造に欠かせない「水」。

川島酒造さんの周辺は湧き水豊かな地帯で、平成の名水百選にも選ばれた「針江の生水」があります。(※1)

飲んでみると、喉をつるっとくぐり抜けるまろやかな水。

会長の川島さんが「日本酒好きは琵琶湖に足を向けて寝られない」と語っており、改めて水のありがたさを感じました。

※1 参考:川島酒蔵株式会社

琵琶湖からの湧き水

土地の利を存分に活かし、お酒造りに励む川島酒造。

自社の敷地内にウィスキー蒸留所を構え、地元の名水と原材料を使用してウィスキーも製造しています

当日は蒸留所内に入り、ウィスキー造りの様子も見学させていただきました!

ウィスキー蒸留所

いよいよ次は、日本酒造りをおこなう酒蔵内の見学です。

お酒の神と名高い松尾大社の神様に見守られながら、杜氏さんと蔵人さんたちは日本酒の醸造に勤しんでいます。

松尾大社の神様に見守られながらの酒蔵内

酒造を取り巻く自然、すべての原料に感謝しながら「地域の皆に喜ばれるお酒を作りたい!」と、想いを込めて造っているのだとか。

発酵作業のコツは「わくわくした気持ちも発酵させること」だと、代表の川島さんは話してくれました。

日本酒の発祥は滋賀県高島市?!古代ロマンを試飲で体験

自社商品の説明をしてくださる川島会長

私たちのワクワクした気持ちも十分に発酵したところで、看板商品『松の花』をはじめ、さまざまなお酒を試飲させていただきました!

川島さんのおすすめは『ササケ』。

「日本酒の発祥は“滋賀県・高島市”」と縄文時代の書物に書かれていたことにインスパイアされて造られたお酒です。

ササケ

滋賀県産『玉栄』を使用した、精米歩合60%の特別純米原酒。玉栄由来のコクと旨みが口いっぱいに広がります。

ササケ

そのほかにも純米酒をベースにした『まつのはな 柚子酒』もいただきました。

初夏にぴったりな爽やかな飲み心地で、さっぱりといただけます。

また、立派な設えの居間や丁寧に手入れされた日本庭園も、一般公開はされていませんが今回は特別に、川島さんのご好意で覗かせていただき、酒小町メンバーも大興奮。

本来は未公開の日本庭園

「この縁側や掘りごたつで日本酒を飲めたら最高だよね」と妄想が止まりません。

客間から見える素敵な日本庭園

若い人にも日本酒をもっと楽しんでほしい。酒蔵さんの想いを、酒小町は繋いでいきます!

日本酒について熱く語る川島会長

コロナ禍も明けてインバウンドも盛んになり、多くの外国人観光客が日本を訪れています。

川島さんいわく、外国人に人気があるのはガイドブックに載っている観光名所ではなく、地方で日本文化をまるごと体験できる酒蔵ツアーなのだとか。

「日本の若い人ももっと日本酒を飲んで、日本を誇りに思う心を育んでほしい」というメッセージを十分に受け取り、酒小町メンバーもますます「日本酒の魅力を若い世代に広めるお手伝いがしたい!」という気持ちに火がつきました。

今後も関西はもちろん、全国のさまざまな酒蔵さんに足を伸ばし魅力をお伝えしていきますので、レポートをぜひ楽しみにしていてくださいね。

過去の酒蔵見学レポートはこちら

酒小町では「日本酒をおいしく飲む」だけでなく、酒蔵見学などのイベントも企画しています。

過去の酒蔵見学のレポートはこちらから。ぜひ目を通してみてくださいね。

日本酒コミュニティ『酒小町」

20代から30代の「お酒の場と、交流が好き」な人たちが集まる日本酒コミュニティ『酒小町』。

「日本酒好きのあそび場」をコンセプトに、年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーが乾杯するだけでなく、自分たちであそびを企画したり、日本酒について学んだり……誰もがホッと一息ついて自分らしくたのしめるようなサードプレイスをつくっています。

『酒小町』は、毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集開始時にはLINEアカウントでお知らせをしているので、ぜひ登録して続報をお待ちください!

今回うかがった酒蔵

吉田酒造株式会社

住所:〒520-1811 滋賀県高島市マキノ町海津2292
電話番号:0740-28-0014
営業時間:9時~17時30分
定休日:火曜日
HPhttps://chikubu-sakura.com/
Facebookhttps://www.facebook.com/sake.chikubushima

川島酒造株式会社

住所:〒520-1501 滋賀県高島市新旭町旭83
電話番号:0740-25-2202
営業時間:平日/9時~17時 土日祝/9時~16時
定休日:直接お問い合わせください。
HPhttps://www.sake-kawashima.co.jp/
Instagram:@kawashima_shuzou
X@ma287
Facebookmhttps://www.facebook.com/kawashimabrewery

酒小町制作メンバー

執筆:綾ひさよ(Xnote
編集:福島未貴(Xnote

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