「日本酒で感動を味わってもらいたい」高野祐衣のこだわりが詰まった『ゆい酒店』開業:前半
ご自身が店長をつとめる『ゆい酒店』を開業された高野祐衣さん。
ゆい酒店へ込めた高野さんの想いやこだわり、日本酒業界で新たな一歩を踏み出したきっかけをお聞きした様子を前編・後編に分けてお届けします。
前半の今回は、ゆい酒店が開業に至るまで、ゆい酒店のコンセプトや高野さんが込めた想い、今後の展望を聞いた様子をお届けします。
『ゆい酒店』のはじまり
————『ゆい酒店』開業おめでとうございます!
10月1日に事務所を退職してから数か月間くらい何も発表できなかったので、やっとお披露目できました!
飲食店ではなく”酒屋”を始めることは、ファンの方にも驚かれるかもしれませんね。
————開業に至るまでの流れは?
実は事務所の退所を決めたのは、辞める2か月前くらいだったんです。
今後のことを考えようと思っていたときにちょうど日本酒業界でいいご縁があって。
”思い立ったら行動”する性格なので、すぐに動き出しました(笑)
日本酒業界でスタートを切った10月以降は、クラウドファンディングの準備などをしていました。
日本酒だけでなく日本酒を売る知識をつけるため、都内の酒屋さんで修行もしています。
自分が味わった感動を誰かにも感じてもらいたい
————ゆい酒店に置く日本酒のコンセプトは?
まず『ゆい酒店』を運営するうえでコンセプトが必要だと思いました。
そこで”女性杜氏さんや若手杜氏さんが造ったもので、私の好きな日本酒”という軸で選ぶことにしたんです。
『ゆい酒店』は、私が日本酒で味わった感動と同じような感動を提供する場所にしたくて。
若い女性である私が日本酒業界に対してどのように貢献できるか考えたとき、女性杜氏さんや若手杜氏さんが造る日本酒の美味しさを伝えて一緒に盛り上げたいと思いました。
偶然にも、私の好きな日本酒は女性杜氏さんや若手杜氏さんが造っているものが多いんです。
「味が女性っぽい!」と思ったら女性杜氏さんが造っているものだった、なんてこともありますよ(笑)
————お店に用意する予定の日本酒の銘柄や大きさは具体的に決まっているんですか?
目を付けている日本酒は決まっていて、これから酒造さんを口説きに行きます(笑)
特約店にしか卸さない蔵や、人気で商品の在庫が少ない蔵なども多いので、蔵まで直接訪れることもあるかもしれないです。
最初はひとつの蔵とのつながりを大事にすることを重視し、その銘柄の蔵の日本酒は全部置くことを考えて、10数種類くらいをそろえたいと考えています。
美味しい日本酒は山ほどあるので、まだまだ世間に知られていない日本酒たちを世に出していけたらいいな。
サイズは、お家で日本酒を楽しんでほしいとの思いも込めて4号瓶を用意します。
私は「無ろ過生原酒」が好きなので、冷蔵庫に入るサイズの4合瓶をよく買うんです。
お店に置くものは4号瓶の予定ですが、ゆくゆくは飲食店にも卸すために一升瓶も取り扱いたいなと思っています。
————ロゴマークも可愛いですね。
ロゴには、酒屋さんの屋根と、リボンで結ばれているという意味を込めています。
もともとは、人と人とのつながりを結ぶという意味も込めて『結酒店』にしようと考えていたんです。
でも、ひらがなの方がかわいいんじゃないかなって。
かわいらしさも残しつつ、シンプルなロゴマークができました。
そういえば、昨日やっと名刺ができたのに持ってくるの忘れちゃいました(笑)
日本酒業界で女性酒屋のロールモデルになる、新米店長の夢とは
————ゆい酒店のアピールポイントは
私と同世代くらいでかつ女性の酒屋さんは少ないので、私がロールモデルとなりたいですね。
ゆい酒店を通して日本酒業界のイメージを変えたいなと思っているので、先頭を走っていく酒屋さんになりたいです。
狭い日本酒業界のなかだけで活動するのではなく、10年間やっているタレント活動もいかして、表舞台にも出たいなと思っています。
————飲食店にも卸したいとのことですが、今後ゆい酒店としてやりたいことはありますか?
最初はオンラインで酒屋さんを運営してから、実店舗も持ちたいですね。
春過ぎくらいにやりたいと考えている実店舗では、私もお店に立つことになると思うのでぜひ来てください。
あとは、お酒が毎月贈られてくる定期便のようなサービスも展開したいと考えています。
自分が日本酒で味わった感動を誰かにも味わってもらいたい、そして自分自身が日本酒業界で活躍する女性のロールモデルになりたいという高野さんのまっすぐで強い想いがこもったゆい酒店。
後半は、高野さんが日本酒業界へ飛び込んだいきさつや、オリジナル日本酒について詳しく伺います。
唎酒師・酒ディプロマ・タレント 高野祐衣のプロフィール
大阪府出身のタレント。元NMB48 元吉本坂46のメンバー。日本酒の魅力に取りつかれ、唎酒師とSAKE DIPLOMAの資格を取得。現在はフリーで唎酒師、酒ディプロマ、タレントとして活躍中。自身が呑んだ日本酒の飲み心地や味わいをノートにつけるなど「呑む」だけではなく「日本酒」の魅力を追求・発信している。
Instagram:@yuisaketen
Twitter:@yuisaketen
酒小町制作メンバー
取材・執筆:阿部 真莉映(Twitter)
企画・撮影:卯月りん(Twitter/Instagram)
編集:うりっぽ(Twitter/Instagram)